トレッカーブリーズ 携帯型GPS地図端末 ユーザズマニュアル 有限会社エクストラ 2011年12月 1章 はじめに トレッカーブリーズは視覚障害者向けの携帯型GPS地図端末です。簡単なボタン操作と音声出力で視覚障害者の歩行を補助する地図情報を提供することができます。 本システムは、有限会社エクストラとHumanware社が共同開発し製品化しました。 製品化にあたっては石川准静岡県立大学国際関係学部教授と昭文社およびヤフー株式会社にご協力いただきました。地図、各種データの著作権ならびに産業財産権は、昭文社およびヤフー株式会社またはライセンサーに帰属します。 本書では、トレッカーブリーズの機能と特性を説明します。本書と付属品を確認してから機器をご利用ください。 ※以下本書ではトレッカーブリーズをブリーズと記載します。 内容物 以下ブリーズの内容物です。外箱などは保管してください。 1. ブリーズ本体(4GBのSDカードが挿入されています) 2. レザーケース 3. ショルダーストラップ 4. クリップ付き外付けスピーカー 5. ACアダプタ 6. USBケーブル 7. ハンドストラップ 8. はじめてガイド墨字版 9. ユーザマニュアル墨字版 10. 墨字ユーザ登録カード 11. 点字ユーザ登録カード 12. 点字ユーザ登録カード、返信用封筒 13. 音声版はじめてガイドCD 14. 音声版ユーザマニュアルCD 免責事項 ブリーズはあくまで歩行中に道路情報を取得するための補助的な情報端末です。またブリーズが提供する情報が正しいという保証はありません。したがって視覚障害者に安全で確かな歩行を保証するものではありません。ブリーズを使用する際は周囲の状況によく注意して、白杖や盲導犬を同時に利用し、自分の判断で歩行してください。万一ブリーズを使用中に事故や傷害にあったとしても弊社は一切責任を負いません。 2章 概要 2-1 基本機能 2-1-1 現在位置と周辺情報の確認 ブリーズはGPSの測位情報を利用してユーザの現在地点を確認します。 ブリーズを携帯して外出すると現在地の住所、道路名、交差点情報、周辺の施設やランドマークなどの情報を知ることができます。 2-1-2 ランドマーク 現在地をランドマークとして登録することができます。ランドマークの登録は自分の声で録音して行います。登録されたランドマーク情報はブリーズを使用中に周辺を通過すると自動的に音声で読み上げます。 2-1-3 一度歩いたルートの保存と案内 一度歩いたルートを保存し、次回からそのルートを案内することができます。 2-1-4 ルート案内 地図データを使って目的地までのルート案内ができます。目的地に到着後には出発地点へ引き返すルートを案内することも可能です。 2-2 GPSについて GPS(グローバル・ポジショニング・システム)は人工衛星を使用した位置測位システムです。ブリーズは地球を周回するGPS衛星からの信号を受け取り、SDカードに保存された地図情報と照らし合わせることで現在地を確認します。 ブリーズをはじめとする一般的なGPS位置情報の誤差は約10メートルです。この誤差は使用する状況によって変化します。以下のような状況によって精度が変化しますのでご注意ください。 1. GPS受信機がGPS衛星からの信号を受信できるように上空がひらけているかどうか。 2. 高い建物や、屋根、バルコニー等GPS衛星からの信号を妨げる障害物があるかどうか。 3. ブリーズの使用中に信号を受信できるGPS衛星の位置はどこか。 4. ブリーズの使用中に信号を受信できるGPS衛星の数はいくつか。 5. 厚い雲があるかどうか。 6. ユーザの移動速度 2-3 地図について ブリーズに搭載されている地図は自動車用のものを歩行者用に修正しています。歩道と車道の区別はなく、ユーザは単に道路上にいるものとみなします。そのため、大きな道路で右左折する場合、車道を横断して曲がる必要があるかどうかの情報は提供されません。 2-4 SDカード内のデータについて ブリーズはSDカードに保存された日本の地図情報を使用します。地図データのSDカードは商品出荷時にブリーズに挿入されていますので商品購入時は、そのままご利用いただけます。 最新の地図データが公開された場合はSDカードのデータを更新することになります。地図データは有限会社エクストラより定期的にリリースされる予定です。 登録したランドマークやルートの情報はSDカードに保存されます。詳しくは「7章 データ」をご参照ください。 2-5 ランドマーク ランドマークとはブリーズを使用中に記録しておきたい特定の場所の総称です。 歩行中の目印になる場所や注意したい箇所、地図データに登録されていない施設などを登録することができます。ユーザはSDカードに保存できる限り何か所でもランドマークを登録することができます。ランドマークは音声録音で名前を付けて登録します。ブリーズを使用中に登録されたランドマーク付近を通過するとブリーズは自動的にその情報を読み上げます。 自宅や友人宅、かかりつけの薬局、行きつけのレストランなど普段の外出で目的地となることが多い場所をランドマークとして登録すると、ルート案内の目的地として設定して道順を案内することも可能です。 2-6 施設 施設は、レストラン、病院、銀行、駅など地図上の施設情報のことであり、この施設情報はSDカードに保存された地図と連動しています。 施設の自動読み上げは初期設定では無効ですが、必要に応じて有効に設定変更できます。 3章 ブリーズの外観と各部の名称 ブリーズの主要なボタンと機能は次の通りです。本体を正面に持った際、丸みのある方向がブリーズの上部となります。 3-1 本体左側面 3-1-1 音量ダイヤル 左側面の上部に音量ダイヤルがあります。ダイヤルを回し音量調節します。ダイヤルを上に回すと音声が大きく、下に回すと小さくなります。 3-1-2 SDカードスロットとミニUSBポート 左側面の下部にSDカードスロットとミニUSBポートがあります。保護用のカバーが付いています。ミニUSBポートはテクニカルサポート用です使用しないでください。充電には使用できません。 SDカードを取り出す場合は、保護用のカバーを外してSDカードの中央を軽く押してください。カードを取り出せます。 保護用のカバーは本体表面から裏面に向かって開くことができます。 3-2 本体右側面 3-2-1 電源スイッチ 右側面の上部に電源スイッチがあります。上に押し上げると本体の電源が入り下に引くと電源が切れます。 3-2-2 リセットボタン 電源スイッチの下部にはリセットボタンがあります。システムがフリーズしたり動作に異常がある場合に使用してください。リセットボタンを押すとブリーズが再起動します。 3-2-3 ACアダプタジャック 右側面の下部にACアダプタジャックがあります。保護用のカバーが付いています。 保護用のカバーは本体表面から裏面に向かって開くことができます。 3-3 本体下部 3-3-1 ストラップ取り付け口 本体下部ストラップ取り付け口があります。 3-4 本体上部 3-4-1 イヤホンジャック 本体上部中央にイヤホンジャック があります。 3-5 本体表面上部 3-5-1 マイク 本体表面の左上にある3本の溝がマイク部分です。ルートやランドマークの名前を録音する際に使用します。 3-5-2 スピーカー 本体表面の右上にある3本の溝がスピーカー部分です。外部スピーカーを使用しない場合はここからメッセージが流れます。 3-6 表面上段 表面の上段には3つのボタンがあり、各種情報を確認したい場合に使用します。 3-6-1 現在位置ボタン 上段中央に位置する大きな丸いオレンジ色のボタンです。このボタンを押すと現在位置に関する各種情報が読み上げられます。 現在位置ボタンを長押しすると、付近の施設を検索しリストで表示します。リスト内の移動には矢印ボタンを使用してください。 3-6-2 情報ボタン 情報ボタンは現在位置ボタンの左側にあります。このボタンを押すとGPSの状態、歩いた距離などの情報が読み上げられます。3種類の情報があり、左右矢印ボタンで選択できます。 情報ボタンを長押しすると7種類のシステム設定を行うことができます。左右矢印ボタンでメニューを移動し、確定ボタンでオプションを選択します。 3-6-3 リピートボタン リピートボタンは現在位置ボタンの右側にあります。このボタンを押すと直前に読み上げたメッセージを再度読み上げます。 リピートボタンを長押しするとキー説明モードになります。このモードで各ボタンを押すとそれぞれに割り当てられた機能が読み上げられます。 3-7 表面中段 表面の中段には左右矢印ボタンと確定ボタンがあります。 3-7-1 左右矢印ボタン 左右の矢印ボタンは確定ボタンの両側にあるオレンジ色の三角ボタンです。リスト項目の選択に使用します。 3-7-2 確定ボタン 確定ボタン は左右矢印ボタンの間にある小さな黒い丸ボタンです。 押すと選択を確定します。 3-8 表面下段 表面の下段には3つのボタンが円状に並んでいます。記録、探索、ルート選択などの操作に使用します。 3-8-1 記録ボタン 記録ボタンは下段中央のアーモンド型のボタンです。3つのボタンのうち12時の位置で、確定ボタンの下にあります。 このボタンを押すとランドマークの録音が始まります。録音時間は4秒間です。 記録ボタンを長押しすると、ルート作成を開始し、ルート名の録音を行います。録音時間は4秒間です。 3-8-2 探索ボタン    探索ボタン は下段左側のボタンです。 このボタンを押すと実行中の機能を終了して探索モードに戻ります。 探索ボタンを長押しすると、それまで案内してきたルートを逆に案内して出発地点へ戻るルートの案内を開始します。 3-8-3 選択ボタン 選択ボタン は下段右側のボタンです。記録済みルートの案内を開始する場合に使用します。 選択ボタンを長押しするとランドマークへの案内を開始します。目的地として設定可能なランドマーク一覧が読み上げられます。 3-9 本体背面 ブリーズの背面はバッテリースロットです。両側の爪を抑えて、手前に引くとバッテリーパックを外すことができます。 3-9-1 バッテリーの取り付け方法 バッテリー下部凸面をスロットに差し込み、カチッと音がするまでバッテリー上部を押し込んでください。正しい向きでないとバッテリーはセットされません。 3-9-2 充電 ブリーズは5時間の充電で最大8時間使用可能です。ただし次の場合、使用時間は少なくなります。 1. 充電が5時間未満の場合 2. 音量が大きい場合 3. 約400回充電を繰り返すとバッテリー容量が徐々に減少します。 充電残量が非常に少ない場合ブリーズは「充電残量がありません」と読み上げます。しばらく充電を行ってください。 ※充電中はバッテリーが熱を持ちます。 ※ブリーズのシリアル番号はバッテリースロットの内部に記載されています。 ※バッテリーをセットした場合やACアダプタを接続した際はビープ音が鳴ります。 4章 キー説明モード キー説明モードでは各キーの機能を確認することができます。 リピートボタンを長押しするとキー説明モードがオンになり「キー説明オン」と読み上げます。キー説明モードをオフにする際は再度リピートボタンを長押ししてください。「キー説明オフ」と読み上げます。 5章 ブリーズの使い方 5-1 ブリーズの起動 初回起動時はあらかじめフル充電しておいてください。 5-1-1 ブリーズの充電方法 1. ACアダプタをブリーズに接続してください。ブリーズのアダプタジャックは本体右側面下部にあります。カバーで覆われているのでカバーを開いてアダプタを接続してください。 2. ACアダプタをコンセントに接続してください。 5時間でフル充電になります。 5-1-2 起動 右側面上部の電源スイッチをオンにして、ブリーズを起動してください。するとビープ音が鳴り、続いて10秒後にシステム起動メッセージが流れます。 ブリーズがGPS衛星からの電波を受信し始めると低いトーン音が鳴ります。受信が完了するとユーザの現在地が通知され、ブリーズが使用できるようになります。GPS衛星からの電波を受信できない場合は上空が遮られていない場所に移動してお試しください。 ブリーズを終了するときは電源スイッチをオフにしてください。 ※ブリーズを起動する際は必ず地図データの保存されたSDカードを本体に挿入しておいてください。 5-2 ブリーズの持ち運び方 移動時は両手があけられるようショルダーストラップのご使用をお勧めします。ベルトクリップを使って腰につけることも可能です。ブリーズを手に持つ場合は、必ずストラップを手首に通してください。ブリーズを握る際、現在位置ボタンと確定ボタンの間を手で覆わないように注意してください。信号受信の妨げとなります。 ※歩行中はヘッドフォンを使用しないでください。 交通量や騒音が多い場所ではブリーズの音声が聞き取りにくいことがありますので、外部スピーカーの使用をお勧めします。外部スピーカーは肩や襟にクリップで固定して使用します。 5-3 探索モード ブリーズの探索モードを使用すると、ブリーズを持って外出するだけで現在地点周辺の情報を取得することができます。 ブリーズが起動すると自動的に探索モードになります。ルート案内などを実行中でも探索ボタンを押すと探索モードに切り替わります。 5-3-1 探索中に提供される情報: 車での移動中もブリーズはリアルタイムで情報を提供します。歩行から車の移動に切り替えたときも移動速度に応じて自動で認識します。 車で移動する場合、歩行中に比べブリーズから得られる情報量は少なくなります。 5-3-2 住所と道路 ビープ音の後、ユーザがいる場所・道路の名前が読み上げられる。道路のない場所を移動中のときは、現在地から最も近い道路の名前が読み上げられる。 5-3-3 次の交差点 初期設定では、歩行中、交差点に近づくと、住所と交差点の種類(三叉路、四差路など)が読み上げられます。歩行中も車の移動中も、交差点を検知した際はブリーズがビープ音を鳴らします。 次の交差点情報で読み上げる情報は設定メニューにて交差点の案内レベルを変更することができます。 5-3-4 ランドマークと施設案内 ランドマークや施設から10メートル以内にユーザが近づくと、その名前が読み上げられます。 5-4 情報の取得 5-4-1 現在位置 現在位置ボタンを押すとユーザの現在地住所を読み上げます。 ブリーズの設定によって、現在位置機能で次の情報を取得することができます。 現在位置ボタンはブリーズ表面上部中央にある大きな丸いボタンです。 ルート情報: 「ルートに乗りました」または「ルートからはずれました」と読み上げます。ルート案内中に読み上げられます。 方向:ユーザの進方向を読み上げます。 現在位置:現在位置の住所情報を読み上げます。 次の交差点: ユーザ進行方向にある交差点情報を読み上げます。 次の案内:ルート案内中の場合、次のナビゲーションを読み上げます。 初期設定では、ルート情報、方向、道路の名前、住所を読み上げます。案内中は次の案内、案内中でないときは次の交差点情報を読み上げます。車での移動中は、市町村名も読み上げます。読み上げる情報を追加したいときは、現在位置案内レベル設定から設定内容を変更してください。 詳しくは「6-3-3 現在位置案内レベル設定」をご参照ください。 ※ユーザが交差点から10メートル以内にいる場合は、ブリーズは移動中とみなし、そのさらに先にある交差点に関する情報は通知されません。 5-5 周辺探索 5-5-1 周辺探索 現在位置ボタン長押しすると周辺探索機能が起動し、ユーザの現在地周辺の施設やランドマークを読み上げます。道路上では、その道路に接している施設とランドマークを探して読み上げます。道路上の周辺探索範囲は現在位置の道路上で交差点から交差点までの区間です。 注意:道路上における周辺探索範囲の性質上、施設の両脇に道路がある場合など周辺検索で表示されにくい場合があります。 道路のない場所では100メートル以内にある施設とランドマークを読み上げます。施設とランドマークの一覧を確認したい場合は左右の矢印ボタンを押してください。検索された施設やランドマークの情報を一項目ずつ読み上げることができます。目的の施設またはランドマークを選び確定ボタンを押してください。選択した施設またはランドマークまでのルート案内が始まります。 5-5-2 拡張検索 周辺探索を実行すると、結果がリストで表示されます。 検索結果のランドマークや施設リストの最後に「拡張検索。」という項目があります。左右矢印ボタンで拡張検索を選択し、確定ボタンを押すと、この機能を実行することができます。拡張検索を実行すると、次に検索したい施設のカテゴリ選択を行います。 指定できるカテゴリは以下の通りです。 ランドマーク 交通 飲食 銀行 健康 商業施設 宿泊施設 教育機関 行政 自動車 すべて 左右矢印ボタンと確定ボタンでカテゴリを選択すると、ブリーズは検索条件にあった施設のうち、8km以内に位置するものを、近い順に50個リストアップします。 矢印ボタンで目的の施設を選択し、確定ボタンを押すとルート案内が始まります。検索が終了するまで1,2分程度時間がかかる場合がありますが、「50件。」などと検索結果が案内されるまで、そのまましばらくお待ちください。 また、検索中に現在地点の読み上げなどが行われる場合もありますが、検索が終了して、検索結果が案内されるまでそのままお待ちください。 ランドマークや施設、カテゴリ選択の際30秒間確定ボタンを押さないでいると、自動的に周辺探索は終了し探索モードに戻ります。 もしも、歩行中にルートを外れてしまった場合は、慌てずに安全な場所でいったん立ち止まり最初から検索し直して目的地を再設定してください。 また、動作がおかしくなった場合も、いったんブリーズを再起動して目的地を再設定してください。 最初は付近をよく知っている施設に行ってみましょう。 5-6 次の案内と次の交差点 ルート案内中に右矢印ボタンを押すと、次の案内とその地点までの距離を確認することができます。右矢印ボタンを押すたびに次の案内を読み上げます。 左矢印ボタンを押すと前の案内を確認できます。 ルート案内に戻るには確定ボタンを押してください。 探索モードで右矢印ボタンを押すと、同じ方向に進み続けた場合に到達する次の交差点の情報を読み上げます。 5-7 歩数計 情報ボタンを押して、右矢印ボタンを2回押すと歩数計データを読み上げます。 歩数計では次の情報を確認することができます。 ・ブリーズ起動後の歩行距離 ・歩行時間(移動しない時間は含まない) ・平均歩行速度 設定メニューから歩数計のデータをリセットすることが可能です。 詳しくは「6-8 歩数計を初期化」をご参照ください。 5-8 直前のメッセージをリピートする リピートボタンを押すと直前のメッセージをリピート再生します。 リピートボタンは現在位置ボタンの右隣にある台形のボタンです。 5-9 一般情報 情報ボタンを押すと、ルートやシステムに関する情報を確認することができます。情報ボタンは現在地ボタン左隣の台形のボタンです。 情報ボタン: 情報ボタンを1回押すと「情報3項目」と読み上げた後、ブリーズで現在実行中の機能に関する情報を読み上げます。 探索モードの場合は「探索モード」と読み上げます。 ルート案内中は以下の情報を読み上げます。 ・ルート上にいるかルートを外れているか ・ルート名(登録したルートを案内している場合) ・目的地までの残りの距離 ・ルート全体の距離 情報ボタンを押した後右矢印ボタンを1回押すとGPS信号の受信状況、バッテリー状態、速度情報を読み上げます。 情報ボタンを押した後右矢印ボタンを2回押すと歩数計データ、高度情報を読み上げます。 5-10 ランドマーク登録 ブリーズの使用中はいつでもランドマーク登録が可能です。ランドマークは基準になる地点や地図に登録していない施設情報、地図の目印として使用することができます。ユーザが登録したランドマークに近づくとブリーズはその情報を読み上げます。ルート案内に役立ちそうなもの、障害物、目的地候補など、周辺にあるもののうち重要度が高いものを登録しておくことをお勧めします。 5-10-1 ランドマーク登録の手順 1. 記録ボタンを押してください。記録ボタンは、確定ボタンの下、中央に小さな円形マークがついたボタンです。 2. ビープ音がなり「ランドマークを記録」と読み上げますので、4秒間でランドマークの説明を録音してください。4秒後ビープ音が2回鳴り、ランドマーク登録が終了します。 登録済みのランドマークは目的地の候補としてブリーズに保存されます。 重要:ランドマークを登録する前に、現在地ボタンを押してブリーズが正しい現在地点を表示しているか確認してください。 ランドマークが特定の住所に存在するものであれば、ブリーズが現在地として道路上のただしい地点を認識しているかどうか(あるいは道路のない場所ではないことを認識しているか)確認してください。同様に、ランドマークが道路のない場所に存在するものであれば、ブリーズが現在地として道路から外れた地点を認識しているかどうか確認してください。 5-11 ルート ブリーズは一度歩いたルートを保存することができます。ルートを保存する際はなるべく安全で歩きやすい道順を選ぶことをお勧めします。保存したルートには名前を付けることができて、ルート案内モードで呼び出すことができます。車で移動する場合、登録したルートは使用できません。 5-11-1 ルート登録の手順 1. 記録ボタン を長押しした後、確定ボタンを押してルート登録を開始します。ブリーズはルート名を録音するよう案内を読み上げます。 2. ビープ音の後、4秒間でルートをの名前や説明を録音してください。出発地点と目的地点を録音するとわかりやすいかもしれません。 例:「自宅からコンビニ」 3. ルート登録が開始されたら、ルートの保存が始まります。ルートを記録している間、ブリーズから60秒ごとにビープ音が鳴ります。GPS衛星の電波が受信できない状態になるとメッセージが流れビープ音が止まります。GPS衛星の電波を再度受信すると、ビープ音が再び鳴り始めます。 4. ルート登録の途中でランドマークを記録することができます。ランドマークを記録するには記録ボタンを押してください。ビープ音に続いてランドマークの説明を録音してください。ビープ音が2回鳴るとランドマーク登録は終了してルート登録に戻ります。 5. 目的地に着いたら、ビープ音が鳴るまで記録ボタンを長押ししてください。ルート登録が完了します。 注意:ルート作成時、間違った交差点情報が読み上げられることがあります。2本の道路が並行する場所で起こる場合があります。読み上げられた交差点情報が間違いとわかった場合は、確定ボタンを押してください。記録中のルートからこの交差点情報を削除するかどうか尋ねられます。再び確定ボタンを押すと交差点情報を削除します。情報が削除された区間は自動的に整理され、ルートが完成します。 重要:車での移動中はルート作成できません。ルート作成中に車に乗った場合、ルートがうまく記録されないことがあります。途中から車に乗って作成したルートを使用したい場合、ルート確認モード機能を使い、事前にルートが正しく記録されているか確認してください。 自動車乗車中にルートを作成しようとすると、ブリーズは歩行モードになり、「このルートは歩行ナビ用に作成されます」とメッセージが流れます。 5-11-2 ルート確認モード ブリーズには作成したルート案内情報を確認する機能があります。この機能はGPSの信号が受信できない場所でも使用可能です。ルート案内を使用する前にルート情報を確認することができます。ルート確認モードでは交差点の詳細情報とルート案内の内容を確認することができます。 ルート確認を行う手順は次の通りです 1. 本体右下の選択ボタンを押して登録されているルートリストを表示してください。左右の矢印ボタンを使ってルート案内情報を確認したいルートを選択してください。目的のルートが読み上げられたら確定ボタンを押してルートを読み込んでください。 2. 前方ルートを再生するか引き返しルートを再生するか尋ねられるので、前方ルートの場合は確定ボタンを押し、引き返しルートの場合は確定ボタンを長押ししてください。 3. 次に右矢印ボタンを長押ししてください。ブリーズがルート確認モードであることを読み上げます。 4. 左右の矢印ボタンを押してルート案内情報を順番に確認します。このときGPS情報によって案内情報の確認は中段されません。 5. 右矢印ボタンを長押し、または確定ボタンを押すと、ルート確認モードを終了します。 5-11-3 登録されたルートを使ってナビゲーションを実行する ブリーズに登録されたルートを使ってナビゲーションを実行します。 ルート選択手順 1. 本体右下の選択ボタンを押してください。登録されたルートリストを表示します。 2. 左右の矢印ボタンで利用可能なリストから使用したいルートを選択してください。 3. 目的のルートが見つかったら、確定ボタンを押してください。 4. 確定ボタンを押すとルート記録時と同様の案内が始まります。逆再生したい場合は、確定ボタンを長押ししてください。 案内中、交差点ではどちらの方向に進めばよいかナビゲーションを行います。 交差点では右折、左折、または直進というように案内します。 道路のない場所では「道路ではない場所です」とメッセージが流れ、時計式の案内に切り替わります。 例:「10時方向に曲がってください。次の案内まで25メートル。」 目的地に到達すると、到着のメッセージを読み上げ、ルート案内モードは自動的に終了します。 ルート確認モードと同様、案内中に左右の矢印ボタンを押すと、次または前の案内を聞くことができます。ブリーズは次または前のアクションとその地点までの距離を読み上げます。 ルート案内中、情報ボタンはルートに関連する以下の情報を提供します。 ルートにのっている、またはルートから外れている、ルート名、GPS通信状況、バッテリーレベル、歩数計データ、移動速度、高度。 5-11-4 ルートから外れた場合 案内中、曲がるはずの場所で曲がらずに同じ道路を50メートル以上直進した場合、ブリーズは引き返して元の交差点まで戻るようユーザに案内します。目的のルートから外れた別の道路上にいることがわかると、ブリーズはルートからはずれたことをユーザに伝え、目的地までのルートを再検索するか尋ねます。そこで確定ボタンを押すと、ルートを再検索して目的地までの案内を再開します。 道路のない場所でルートから外れた場合は、元のルートに戻るための案内を時計式に読み上げます。 例えば、ルートから外れた場所に向かっている場合、次のようなメッセージが流れます。 「ルートからはずれました:3時方向に曲がって元のルートに戻って下さい。」 ユーザがルートに戻るまで案内は続き、ルートに戻るとブリーズは「ルートに戻りました」と読み上げます。 5-11-5 ルート案内のキャンセル ルート案内実行中に、ルート案内をキャンセルしたいときは選択ボタンを押してください。または、探索ボタンなどを押して他の機能を立ち上げてもルート案内をキャンセルします。ブリーズがルート案内をキャンセルするか尋ねるので、30秒以内に確定ボタンを押してください。案内は終了し、探索モードになります。確定ボタンを押さない場合はルート案内を続行します。 ルート案内中に新しいルート案内を実行したい場合は、 まず確定ボタンを押して、現在実行中のルート案内をキャンセルしてください。新しいルートはその後、選択可能になります。 5-12 引き返しルート 来た道を引き返し、ブリーズの起動地点に戻る場合に利用します。 ユーザの現在位置から出発地点(ブリーズが起動した地点)への道順を案内する機能です。このオプションは目的地に着いて、すぐ戻るときに使用します。例えば、家を出る際ブリーズを起動し、目的地に着いて長居する予定がない場合、ブリーズの電源を入れたままにしておく。このとき、引き返しルートを使うと、家(ブリーズが起動した地点)に帰る道順の案内を受けることができます。 引き返しルート操作手順 1. 本体左下の探索ボタンを長押ししてください。 2. 「引き返しルートを確認するには確定ボタンを押してください」とメッセージが流れますので確定ボタンを押してください。出発地点に戻るための案内が始まります。 引き返しルートのキャンセル 引き返しルートの案内中に探索ボタンを長押ししてください。ブリーズがキャンセルを続行するか尋ねるので、15秒以内に確定ボタンを押してください。引き返しルートが終了します。 注意:ブリーズを起動してから引き返しルートを実行するまでの間に、車での移動があるとブリーズ起動地点までの引き返しルートは使用できません。車から降りた地点までの引換しルート案内となります。 5-13 ランドマークまでのルート案内 ブリーズはユーザの現在位置から目的地として選択されたランドマークまでルートを案内できます。ランドマークの案内はルート案内と同じような形式をとります。目的のランドマークへの道順はルートとして記録されませんので注意してください。 5-13-1 道路上でのランドマークまでのルート案内 ランドマークの案内は歩行・車内ともに可能です。乗車中の案内は「最短ルート」を案内します、高速道路など歩行者が通行できない道へ案内することもあります。歩行者には可能な範囲で最短のルートを案内します。 ランドマークまでの案内操作手順 1. 本体右下の選択ボタンを長押しし、目的地として設定可能なランドマーク一覧を開いてください。 2. 左右の矢印ボタンをつかって目的のランドマークを選択してください。ブリーズはリスト内の登録されているランドマークを読み上げます。 3. 確定ボタンを押すと歩行者向けの案内が始まります。車用の案内を聞くには確定ボタンを長押ししてください。 自動車モードを選択すると自動的に車用の案内に切り替わります。 5-13-2 道路のない地域内でのランドマークへのルート案内 道路のない地域(公園など)で、同じ道路のない地域内にあるランドマークへ移動する場合、ブリーズは目的のランドマークの方向と直線距離を読み上げ、目的地に向けまっすぐ直線で案内します。目的のランドマークに到達するとブリーズは目的地到着のメッセージを読み上げます。探索ボタンを押して手動でガイドを終了してください。ルートから外れると、ユーザを目的のランドマークの方向に向けるよう自動的に案内します。 重要:ランドマークまでのルート案内において、道路上の案内と道路のない地域内の案内は一つのルート案内の中で結びつきません。 道路上でランドマークリストを開いた場合、道路のない場所にあるランドマークはリストに含まれません。同一の道路のない地域内にいる場合のみランドマークリストに表示されます。 例えば、自宅前から広い公園の真ん中にあるランドマークへのルート案内を実行したい場合は、まず自宅から目的の公園までルート案内を行ってください。公園に到着後、公園内で道路のない場所と判定される場所まで移動し再度ランドマークリストから目的のランドマークを選んで案内を実行することになります。 5-13-3 ランドマークまでのルート案内キャンセル 選択ボタン長押し、または探索ボタン押しで案内をキャンセルすることができます。ブリーズがキャンセル操作を続行するか尋ねますので確定ボタンを押してキャンセルしてください。15秒間確定ボタンを押さずにいると、ルート案内を続行します。 5-14 自動車モードについて ブリーズの探索モードとルート案内には自動車モードが搭載されています。これは自動車で移動する際に、周辺の施設や目的地へのルートをユーザが確認するための機能です。カーナビ機能ではありませんので、車の道案内には使用しないでください。 6章 設定 本体左上の情報ボタンを長押しすると、システム設定を実行することができます。 左右矢印ボタンを使い変更したい設定項目を選択してください。 設定項目は以下の9つです。 ランドマーク ルート 案内レベル 音声 距離の単位 情報 設定を初期化 歩数計を初期化 GPSのリセット 左右矢印キーを使ってブリーズが設定したい項目を読み上げたら確定ボタンを押して項目を選択してください。 探索ボタン押すか、情報ボタンを長押しすると設定メニューを終了し、探索モードに戻ります。 また、項目を設定が完了すると探索モードに戻ります。他にも設定を行いたい場合は再度情報ボタンを長押しして設定メニューを開いてください。 6-1 ランドマークの設定 ランドマーク設定を実行すると登録されているランドマークリストが開きます。 左右矢印ボタンを使って設定を変更したいランドマークを選択してください。 設定を変更したいランドマークを読み上げたら確定ボタンを押してください。 左右矢印ボタンでランドマークの設定項目を選択します。 ランドマークの設定項目は次の3つです。 ランドマーク名の変更 目的地に設定、または目的地から除外 ランドマーク削除 設定したい項目を読み上げたら確定ボタンを押して実行してください。 6-1-1 ランドマーク名の変更 新しくランドマーク名を録音することができます。ビープ音が鳴り録音開始のメッセージが流れます。4秒以内に録音してください。ビープ音とメッセージが流れると録音終了です。設定が終了すると、ブリーズは設定された内容を読み上げます。 6-1-2 目的地に設定、または目的地から除外 選択したランドマークを目的地として選択できるよう設定します。または、目的地として選択できないよう目的地から除外します。確定ボタンを押すと、目的地として設定または除外されます。設定が終了すると、ブリーズは設定された内容を読み上げます。 この操作はランドマーク登録の際にも設定可能です。 ランドマークを登録した後、30秒以内に確定ボタンを押してください。直前に記録したランドマークを目的地から除外することができます。 6-1-3 ランドマークの削除 選択したランドマークを削除します。確定ボタンを押すと削除を実行します。設定が終了すると、ブリーズは設定された内容を読み上げます。 6-1-4 ランドマークリストからの設定 ランドマーク設定は、ランドマーク目的地リストからも実行できます。選択ボタンを長押ししてランドマークリストを開いてください。設定を変更したいランドマークを読み上げたところで情報ボタンを長押しするとランドマーク設定を実行します。 設定項目は以下の3つです ランドマーク名の変更 ランドマークを目的地から除外 ランドマーク削除 6-2 ルートの設定 ルートの設定を実行すると登録されているルートリストが開きます。 左右矢印ボタンを使って設定を変更したいルートを選択してください。 設定を変更したいルート名を読み上げたら確定ボタンを押してください。 左右矢印ボタンでルートの設定項目を選択します。 ルートの設定項目は以下の2つです。 ルート名の変更 ルート削除 設定したい項目を読み上げたら確定ボタンを押して実行してください。 6-2-1 ルート名の変更 新しくルート名を録音することができます。ビープ音が鳴り録音開始のメッセージが流れます。4秒以内に録音してください。ビープ音とメッセージが流れると録音終了です。設定が終了すると、ブリーズは設定された内容を読み上げます。 6-2-2 ルート削除 選択したルートを削除します。確定ボタンを押すと削除を実行します。設定が終了すると、ブリーズは設定された内容を読み上げます。 6-2-3 ルートリストからの設定 ルート設定は、ルートリストからも実行できます。選択ボタンを押してルートリストを開いてください。設定を変更したいルート名を読み上げたところで情報ボタンを長押しするとルート設定を実行します。 設定項目は以下の2つです。 ルート名の変更 ルート削除 6-3 案内レベルの設定 案内レベルの設定を実行すると設定項目リストが開きます。 左右矢印ボタンで案内レベルの設定項目を選択します。 案内レベルの設定項目は以下の4つです。 施設案内レベル ルート案内レベル 現在位置案内レベル 交差点案内レベル 設定したい項目を読み上げたら確定ボタンを押して実行してください。 実行するとブリーズは現在設定されている内容を読み上げます。 6-3-1 施設案内レベル設定 探索モードやルート案内中に読み上げる施設案内情報を設定します。 左右矢印ボタンで設定値を選択し、確定ボタンを押して決定してください。 設定値は次の3つです。 案内しない:施設の読み上げもビープ音もなし トーン:施設をビープ音でのみ通知 名称と方角:施設をビープ音とメッセージで通知 6-3-2 ルート案内レベル設定 ルート案内中の交差点での案内情報を設定します。 左右矢印ボタンで設定値を選択し、確定ボタンを押して決定してください。 設定値は次の2つです。 曲がり角のみ: 方向転換が必要な交差点に近づいたときのみ次のルート案内を読み上げます。 全ての案内: 方向転換が必要ない場合も含めて、全ての交差点で次のルート案内を読み上げます。 6-3-3 現在位置案内レベル設定 現在位置ボタンを押した際に読み上げられる情報項目を設定します。 左右矢印ボタンで設定値を選択し、確定ボタンを押して決定してください。 設定値は次の3つです。 ルート情報と位置 ルート情報、方向、位置、交差点または次の案内 ルート情報、方向、位置、交差点、次の案内 ※ルート情報と次の案内はルート案内中のみ読み上げます。 6-3-4 交差点案内レベル設定 探索モードやルート案内中に読み上げる交差点情報の項目を設定します。 左右矢印ボタンで設定値を選択し、確定ボタンを押して決定してください。 設定値は次の2つです。 交差点のみ:交差点のみ読み上げます。 詳細:交差点の詳細情報を読み上げます。 6-4 音声の設定 読み上げ速度を設定します。確定ボタンを押すと速度と読み上げます。もう一度確定ボタンを押して設定メニューを開いてください。 左右矢印ボタンで設定値を選択し、確定ボタンを押して決定してください。 設定値は次の5つです。 とても遅い 遅い 標準 速い とても速い 6-5 距離の単位 距離を通知する際の単位を設定できます。 左右矢印ボタンで設定値を選択し、確定ボタンを押して決定してください。 設定値は次の3つです。 キロメートルとメートル マイルとフィート マイルとヤード 6-6 情報 ブリーズの各種情報を確認できます。左右矢印ボタンで情報項目を切替えて内容を確認してください。 確認できる内容は以下の4項目です。 ブリーズのバージョン情報 地図の地域とバージョン情報 ブリーズのシリアルナンバー ソフトウェアビルドナンバー 確定ボタンを押すと情報メニューを終了して探索モードに戻ります。 6-7 設定の初期化 ブリーズの各種設定を工場出荷時の設定に戻します。確定ボタンを押すと初期化を実行します。 工場出荷時の初期設定は以下の通りです。 音声速度:標準 現在位置案内レベル:ルート状態、方向、位置、交差点または次の案内 施設案内レベル:案内しない 交差点案内レベル:詳細 ルート案内レベル:全ての案内 6-8 歩数計を初期化 歩数計の情報を初期化します。 確定ボタンを押すと初期化を実行して探索モードに戻ります。 6-9 GPSのリセット 確定ボタンを押すとGPSレシーバーをリセットします。GPSの信号が受け取りにくい場合などブリーズが現在位置を正しく認識できない場合にリセットを実行してください。 7章 データ ブリーズで使用する地図データや登録したランドマークおよびルートのデータは本体に挿入したSDカードへ保存されています。 そのデータを他のブリーズで使用するSDカードにコピーすると登録したランドマークとルートの情報を他のブリーズで使用することが可能です。 SDカードをブリーズから取り出し、PCなどを使用してデータをコピーしてください。※ブリーズだけではデータのコピーなどは操作できません。 例えば、Aさんがランドマークやルートを登録してあるブリーズAがあるとします。近所に住む友人のBさんがブリーズを購入して、Aさんのブリーズに登録された情報を使用したい場合にブリーズAのSDカードに保存されたデータをブリーズBのSDカードにコピーすると、ブリーズAとBは同じ情報が登録されたブリーズとして使用できます。 以下手順です。 1. ブリーズAのSDカードをPCに接続してデータを確認してください。「TREKKER」というフォルダが保存されています。 ※SDカードをPCで使用する際お使いのPCによっては別途SDカードリーダーが必要な場合がありますのでご注意ください。 2. 「TREKKER」フォルダにはいくつかのデータが保存されています。ランドマーク情報は「PERSONAL」フォルダ、ルート情報は「ROUTES」フォルダに保存されています。 3. すでにランドマークやルートが保存されたブリーズAのSDカードにあるこれらのフォルダを、データを移行したいブリーズBのSDカードへ保存してデータを置き換えてください。 ※この際、ブリーズBの「PERSONAL」と「ROUTES」フォルダを削除してからブリーズAのフォルダを保存してください。ブリーズBに登録されたデータを残したい場合は事前にこれらのフォルダをPCなどへ保存してバックアップを取ってください。 4. ブリーズBはAと同じ登録情報を使用することができます。 ※ブリーズAのデータをブリーズBのデータに追加することはできません。データを置き換えることになります。 注意:「PERSONAL」と「RUTES」以外のデータに変更を加えるとブリーズが正常に動作しなくなります。それらのデータには絶対に変更を加えないでください。 8章 仕様 寸法: 高さ: 129 mm, 幅: 60 mm, 奥行: 29 mm, 重さ: 200 g 3.5 mm ステレオヘッドフォンジャック、 内蔵スピーカー、 内蔵モノラルマイク リチウムイオン充電池 ACアダプタ 内蔵GPS受信機: SiRF III、WAAS 9章 バッテリー使用上の注意 熱源や火の側で使用したりバッテリーを放置したりしないでください。高温の場所に放置しないでください。 バッテリー充電時のみACアダプタを利用してください。 バッテリーを分解しないでください。 バッテリーのプラス/マイナス端子をショートさせないでください。 バッテリーを水中につけたり、ぬらさしたりしないでください。 バッテリーを叩きつけたり投げたりしないでください。 バッテリーにとがったものを差し込んだり、金槌でたたいたりしないでください。 バッテリーの端子をはんだ付けしないでください。 バッテリーのプラスマイナスを逆にしないでください。 目的以外の用途で使用しないでください。 本バッテリーを使い捨て電池と併用しないでください。他の型・メーカーの電池と併用しないでください。 電池から漏れた液体が目に入った場合は目をこすらず、すぐにきれいな水で洗い流し、医師の診察を受けてください。 電池から漏れた液体が肌に触れた場合はすぐにきれいな水で洗い流してください。 お住いの自治体のルールに従って廃棄してください。 10章 免責事項 ブリーズはあくまで歩行中に道路情報を取得するための補助的な情報端末です。またブリーズが提供する情報が正しいという保証はありません。したがって視覚障害者に安全で確かな歩行を保証するものではありません。ブリーズを使用する際は周囲の状況によく注意して、白杖や盲導犬を同時に利用し、自分の判断で歩行してください。万一ブリーズを使用中に事故や傷害にあったとしても弊社は一切責任を負いません。 また、ヘッドフォン等の使用は避けてください。 ※GPSシステム側の問題やブリーズを使用する環境によりGPS信号を正しく受信できない場合があります。そのため、有限会社エクストラおよびHumanware社はブリーズが常時中断やエラーせずに動作することを保証しません。また、ブリーズの誤った使用方法により生じたいかなる損害に関しても責任を負いません。 11章 保証期間と問い合わせ先 本製品の保証期間は、お買い上げ日より、1年間です。 保証期間内に取扱説明書の注意に従った使用状態で故障した場合、無償にて修理を承ります。 ただし、保証期間内であっても、次の場合には有償修理となります。 1.使用上の誤り、または、不当な修理や改造による故障および損傷。 2.お買い上げ後の落下、冠水による故障および損傷。 3.火災、地震、水害、落雷その他の天災地変、公害、塩害、虫害、異常電圧などによる事故および損傷。 お問い合わせ先 有限会社エクストラ 422-8002 静岡県静岡市駿河区谷田44-15-101 TEL:054-264-8608 FAX:054-264-8613 E-mail:support@extra.co.jp URL:http://www.extra.co.jp 技術サポート TEL:054-264-8609 E-mail:tech@extra.co.jp 営業時間:平日10時から17時 0Trekker Breeze User Manual0 32