センスシリーズV8.2新機能(マニュアル抜粋)

ブレイルセンスシリーズVersion 8.2の新機能について、マニュアル掲載箇所の抜粋です。

5.1.3 別のワードプロセッサで文書を開く

「別のワードプロセッサで文書を開く」は上記の「開く」と同じ機能のようですが、このオプションを使用した場合は、第二のワードプロセッサが起動してファイルを開きます。同時にふたつの文書を開きたい場合や、文書の保存や読み込みをいちいちせずに二つの文書を切り替えたい場合に便利な機能です。

別にもう一つワードプロセッサーを起動してファイルを開きたい場合、「新しいワードプロセッサを開く」をファイルメニューから選択します。ファイルの一覧で、Backspace-w(2-4-5-6)を入力して選択したファイルを直接開くこともできます。


5.1.9 設定

環境設定を変更する場合にこの機能を使います。Space-m(1-3-4)かF2を押してメニューを呼び出し、ファイルメニューに入ります。次にSpace-4を繰り返して押して「設定」まで移動し、Enterか「e(1-5)」を押して「設定」に入ります。文書編集中にEnter-e(1-5)を押しても設定に入ることができます。

設定に入るとダイアログボックスを読み上げます。ボックス内の各項目間はSpace-1やSpace-4を押して移動します。設定を完了したい場合は、F3またはSpace-4-5を押して「確認」や「取消」に移動し、Enterを押します。

2) 読み上げ単位(行/段落/文):文書を読む際のSpace-1とSpace-4の移動単位を設定します。「行」に設定してSpace-1を押すと行単位、「段落」に設定すると段落単位で移動します。「行」と「段落」の切替えにはSpaceを使ってください。


8.1.3.3.2 録音

録音を開始します。オンハンドの前面にある「録音」ボタンを押しても開始できます。録音中、オンハンドは「録音情報」タブを読み上げます。
録音するとファイルが作成され、ファイル名は 「record1.mp3」、 「record2. mp3」のように連番になります。このようなファイルは特定のフォルダに保存されます。デフォルトフォルダは「/flashdisk/media/record」です。オプション設定の「録音設定」を使うと保存先のフォルダや録音データの形式を変更することができます。録音中にSpace-4-5で「一時停止」ボタンまで移動してEnterを押すと、録音を一時停止することができます。オンハンドの前面にあるオーディオボタンの中の「録音」ボタンを押しても録音の一時停止ができます。一時停止の状態を解除して録音を続ける場合は、「継続」ボタンまで移動してEnterを押すか、オーディオボタンの中の「録音」ボタンを押します。
録音を停止するには、Space-4-5を何度か押して「録音」まで移動し、Enterを押します。
録音を保存するときは、F4あるいはSpace-z(1-3-5-6)を押します。すると「このファイルを保存しますか」と表示され、スペースキーで「はい」、「いいえ」、「取消」を選択することができます。希望のものを選択し、Enterを押してください。

また、WAVファイルやMP3ファイルと同じように、ブレイルセンスの録音機能を使ってDAISYファイルを録音することができます。DAISYのフォーマットで録音するためには、設定メニューの中の「録音設定」を選択し、その中からDAISY用の録音形式を設定します。その後、録音ボタンを押しとすぐに録音が開始されます。最初に「タイトルの録音」と読み上げられますので、10秒以内にタイトルを録音してください。タイトルの録音後、自動的に「見出し1」の録音が始まります。

また、録音中、DAISY図書にナビゲーションポイントを挿入することができます。マークを挿入するときは「M」を入力します。見出しを挿入するときには「H」を、フレーズを挿入するときは「P」を入力します。そして、ページを挿入するには「G」を入力します。これらのキーのいずれかを押すたびに、ブレイルセンスはナビゲーションポイントを読み上げます。例えば、「開始ページ8」または「見出し開始3」といった具合です。

録音を停止すると、「作成されました」と読み上げられます。また、録音されたDAISYファイルは、flashdisk/DAISY/Recordに保存されます。


8.1.4 メディアプレーヤーでのホットキー

ファイルメニューでのコマンド用のホットキー

内容キー
ファイルを開く:Enter-o(1-3-5)
フォルダを開く:Enter-f(1-2-4)
ファイル追加:BackSpace-o(1-3-5)
フォルダ追加:BackSpace-f(1-2-4)
プレイリスト保存:Enter-i (2-4)
プレイリストに名前を付けて保存:Space-s ( 2-3-4)
削除:Space-d (1-4-5)
URLを開く:Enter-u (1-3-6)

再生メニューでのコマンド用のホットキー

内容キー
再生:Enterまたは「再生」ボタン
前のトラック:3点または「前のトラック」ボタン
次のトラック:6点または「次のトラック」ボタン
5つ前のトラック:2-3点
5つ後のトラック:5-6点
最初のトラック:1-3点
最後のトラック:4-6点
音量を上げる:Space-上スクロールボタン
音量を下げる:Space-下スクロールボタン
速度を上げる:3-4-5点
速度を下げる:1-2-6点
一時停止/継続:Spaceまたは再生/一時停止ボタン
停止:BackSpaceまたは「停止」ボタン
移動時間の変更:2点または5点
移動時間分進んで再生:4点
移動時間分戻って再生:1点
停止中のプレイリスト削除:Space-d(1-4-5)

録音メニューでのコマンド用のホットキー

内容キー
録音ボタン:Enter-r(1-2-3-5)または「録音」ボタン
再生ボタン:Enterまたは「再生」ボタン
停止:BackSpaceまたは「停止」ボタン
録音の一時停止/継続:Spaceまたは「録音」ボタン

詳細設定メニューでのコマンド用のホットキー

内容キー
ブックマーク設定:Enter-m (1-3-4)
ブックマーク削除:Enter-d (1-4-5)
ブックマークへジャンプ:Enter-j (2-4-5)
指定した部分へ移動:Enter-g (1-2-4-5)
パーセンテージ移動:Backspace-p (1-2-3-4)
先頭位置の設定/末尾位置の設定:Enter-p (1-2-3-4)
リリースポイント:Space-e (1-4)

マークメニューでのコマンド用のホットキー

内容キー
マーク設定:BackSpace-m (1-3-4)
マークへ移動:BackSpace-j (2-4-5)
前のマーク:BackSpace-3点
次のマーク:BackSpace-6点
マーク削除:BackSpace-d (1-4-5)
マーク管理:BackSpace-k (1-3)

設定メニューでのコマンド用のホットキー

内容キー
環境設定ダイアログボックス:BackSpace-c(1-4)
再生設定ダイアログボックス:Enter-s(2-3-4)
点字入力キーの使用可能/使用不可:「前のトラック」ボタン-「次のトラック」ボタン
録音ダイアログボックス:BackSpace-s(2-3-4)
イフェクト設定ダイアログボックス:Enter-e(1-4)

オプション切り替えのホットキー

内容キー
「表示時間」の「経過時間」と「残り時間」の切り替え:t(2-3-4-5)
「リピート再生」の「はい」と「いいえ」の切り替え:r(1-2-3-5)
「シャッフル」の「オン」と「オフ」の切り替え:s(2-3-4)

8.3.6 DAISYプレーヤーでのホットキー

再生

内容キー
再生/一時停止:Spaceあるいは前面のオーディオボタン中の「再生/一時停止」ボタン
文書の最初に移動:Space-1-3またはSpace-1-2-3
最後の文章に移動:Space-4-6またはSpace-4-5-6
速度を上げる:Backspace-5
速度を下げる:Backspace-2
音量を上げる:Backspace-4
音量を下げる:Backspace-1

文章単位での移動

内容キー
次の文章へ移動:6点 または「次のトラック」ボタンを短く押す
前の文章へ移動:3点 または「前のトラック」ボタンを短く押す
5つ次の文章へ移動:4点
5つ前の文章へ移動:1点

ページ単位での移動

内容キー
次のページへ移動:Space-3-4-5
前のページへ移動:Space-1-2-6
指定したページへ移動:Enter-g (1-2-4-5)

レベル単位での移動

内容キー
前のセクションへ移動:3点
次のセクションへ移動:6点
レベルを上げる:2-3点
レベルを下げる:5-6点

見出し単位での移動

内容キー
次の見出しへ移動:「次のトラック」ボタンを2秒押す
前の見出しへ移動:「前のトラック」ボタンを2秒押す
最後の見出しへ移動:4-6の点
最初の見出しへ移動:1-3の点
現在の読み出しレベルと見出しの確認:Enter-w (2-4-5-6)
現在の位置から最後までの見出しをスキャンする:Enter-n (1-3-4-5)
見出し検索:Space-f (1-2-4)
見出し再検索:Enter-f (1-2-4)

時間単位での移動(音声DAISYとマルチメディアDAISYの音声再生時のみ)

内容キー
時間単位の切替え:2の点または5の点
設定された単位での順送り:4の点
設定された単位での逆送り:1の点

テキスト単位での移動(テキストDAISYとマルチメディアDAISYの合成音声再生時のみ)

内容キー
テキスト単位の切替え:2の点または5の点
設定された単位での順送り:4の点
設定された単位での逆送り:1の点

マーク設定

内容キー
現在の位置にマークを設定:Enter-m (1-3-4)
マークへ移動:Enter-j (2-4-5)
マーク削除:Space-d (1-4-5)

その他のホットキー

内容キー
タイトルリストへ移動:Space-1-2-5-6
DAISYファイルを開く:Enter-o (1-3-5)
本の情報の確認:Enter-i (2-4)
マルチメディアDAISYにて音声DAISYの録音音声とテキストDAISYの合成音声の切替え:Enter-t (2-3-4-5)

14.12 マクロ

同じ操作をよく行う場合、マクロを用いてセンスの機能を自動化することができます。
例えば、毎朝仕事を始める時に特定のプログラムや文書を開く操作や、文書の挿入と書式設定を自動化したい場合などにマクロを使用すると便利です。

14.12.1マクロを記録する

マクロを作成するために、一通りのキー操作を記録させます。マクロに記録されるのは、作業を行うために行ったキー操作です。
マクロの記録を始めるには、F2-rを押してください。次に自動化したい操作を全て行ってください。操作終了後、再度F2-rを押すと記録を終了します。

例えば、目覚まし時計の設定のマクロを作成するには、F2-rを押してF1キーを押します。そしてユーティリティメニューへ移動してエンターを押し、目覚まし時計でエンターを押します。時刻を入力して設定します。
目覚まし時計の設定の操作完了後、F2-rを押してマクロの記録を終了してください。すると保存するマクロの名前の入力が求められます。マクロ名を入力してエンターを押します。マクロを保存したくない場合は、Space-zを押すとマクロ保存をキャンセルすることができます。
以下、マクロの作成例を示します。

例1:ワードプロセッサーでflashdiskのworkフォルダのmemo.brlを開いて、文書の末尾に移動するマクロを作成してmemoというマクロ名で保存するには、以下の手順を実行します。

  1. F2-l(1-2-3の点)を入力します。
  2. F1-w(2-4-5-6の点)を入力して、ワードプロセッサーを起動します。
  3. Enter-o(1-3-5の点)を入力して、開くダイアログを開きます。
  4. ファイル名のエディットコンボボックスにフォーカスがあるので、以下のように入力してエンターを押します。
    flashdisk\work\memo.brl
  5. Enter-4-5-6を入力して、文書末に移動します。
  6. F2-r(1-2-3-5の点)を入力してマクロの記録を終了します。
  7. マクロ名の入力を求められますので、memoと入力してエンターを押します。

例2:Google検索でお住まいの地域の天気を検索してYahooの天気情報にアクセスするマクロを作成してwetherというマクロ名で保存するには、以下の手順を実行します。

  1. F2-r(1-2-3-5の点)を入力します。
  2. F1-u(1-3-6)を入力して、Google検索を起動します。
  3. 検索のエディットボックスにフォーカスがあるので、以下のようにお住まいの地域、続いて半角スペース、続いて天気と入力します。
    静岡市駿河区 天気
    東京都練馬区 天気
  4. エンターを押して検索します。
  5. 検索結果が表示されたら、Yahooの天気情報に移動してエンターを押します。
  6. Backspace-fを2回入力して、「ピンポイント天気」という見出しまで移動します。
  7. F2-r(1-2-3-5の点)を入力してマクロの記録を終了します。
  8. マクロ名の入力を求められますので、wetherと入力してエンターを押します。マクロでは実行したキー操作が記録されますので、マクロの作成時にはショートカットキーや簡単起動コマンドを使用して操作すると効果的です。

14.12.2 マクロの実行

作成したマクロを実行するには、ブレイルセンスが起動している状態でF2-eを押してください。すると、最後に作成または実行したマクロ名が表示されます。マクロを実行するにはエンターを押すか、使用したいマクロ名を入力してエンターを押してください。実行すると「マクロファイルの開始」と読み上げます。

マクロに登録された作業を行う間、数秒間かかります。マクロの終了後、センスの表示は通常の方法でマクロと同じ操作をした後と同じ状態になります。
例えば、電子メールを実行して新しいメールを確認するためにマクロを設定した場合、マクロの実行後、センスは最新の未読メールを表示した状態になります。

14.12.3 マクロ管理

マクロ管理を使ってこれまでに作成したマクロを実行したり管理することができます。マクロ管理はユーティリティメニューにあります。メインメニューからユーティリティを実行して、マクロ管理まで移動して実行してください。ユーティリティメニュー内でのショートカットはm(1-3-4)です。マクロ管理の簡単起動コマンドはF2-l(1-2-3)です。

マクロ管理ダイアログは、「マクロリスト」、「削除」、「名前の変更」、「マクロの実行」、「終了」ボタンで構成されています。

マクロリストはこれまでに作成したマクロをリストにして表示します。マクロ名を表示した状態でエンターを押すと表示しているマクロを実行します。または、マクロ名を表示した状態でF3を押して「マクロの実行」へ移動してエンターを押して実行します。前述のとおり、ブレイルセンスを使用中にF2-eを押せばいつでもマクロリストを呼び出すこともできます。

マクロを削除したい場合は、マクロリストで削除したいマクロ名を表示した状態でSpace-dを押すか、F3を何度か押して「削除」を表示した状態でエンターを押してください。

マクロ名の変更を行う場合は、マクロリストで名前を変更したいマクロ名を表示した状態でF3を何度か押して「名前の変更」を表示した状態でエンターを押してください。エンターを押すとファイル名を入力できるエディットボックスが表示されます。現在のマクロ名が表示されていますが、新しい名前を入力してエンターを押すとマクロの名前は変更されます。


9.3.8 CSVファイルのインポートとエクスポート

CSVとはComma(コンマ)でSeparated(分割された)Value(値)の頭文字を集めたものです。CSVファイルは表形式データ構造のデジタルストレージ(データ集合体)で、情報はコンマで区切られたデータ列で構成されています。「データベース管理」ではエクセルやその他表計算プログラムで作成されたCSVファイルをインポートしたり、CSVファイルに出力したりすることができます。

9.3.8.1 CSVからインポート

本機能を使用すると、「データベース管理」にCSVファイルからデータをインポートすることができます。「レコード追加」を使用している状態で本機能は実行可能です。つまりレコード追加の際にインポート実行することができます。

9.3.8.1.1 CSVデータインポートの実行

「CSVファイルよりインポート」を実行するには以下の手順を実行します:

  1. Space-m(1-3-4)またはF2を押してメニューを開きます。
  2. Space-4を押して「レコード追加」に移動後Enterを押します。
  3. 再度Space-m(1-3-4)またはF2を押してメニューを開きます。
  4. Space-4を押して「CSVファイルよりインポート」に移動後Enterを押します。またはx(1-3-4-6)を押します。

本機能はBackspace-x(1-3-4-6)でも実行可能です。

9.3.8.1.2 CSVコントロールからインポート

CSVからインポートダイアログボックスは以下のコントロールにて構成されています。

コントロール間はF3かSpace4-5またはSpace-F3かSpace1-2で移動可能です。
最初に「ファイル名」と読み上げます。エディットボックスにインポートしたいファイル名を入力します。または、「パス検索」リストにSpace-F3か(Space1-2)を押して移動します。CSVファイルのあるフォルダに移動してください。例えば、CSVファイルがフラッシュディスク内のダウンロードフォルダにある場合、ダウンロードフォルダでEnterを押しファイルを開きます。
ファイルを選択したらEnterを押すか、またはF3かSpace4-5を押して「確認」に移動後Enterを押してください。
これでCSVファイルのインポートが始まります。

9.3.8.1.3 CSVファイルからデータベースマネージャーにデータを追加する

CSVファイルのインポートが終了すると、「(先頭フィールド名)未使用: 1/xx」と表示されます。

F3かSpace4-5またはSpace-F3かSpace1-2を使用してコントロール間を移動します。
Space-1またはSpace-4を使用すると「未使用」または「CSVファイルのフィールド名リスト」内の項目間でのみ移動することができます。例えば、「データベースマネージャー」の住所ファイルにCSVファイルのデータを追加する場合、以下の手順で行います:

1)「苗字:未使用 1/xx」の状態でSpace-1またはSpace-4を押します。次に「苗字」フィールドにインポートしたいCSVファイル内のフィールドに移動します。
例えば、5つのフィールド、「名前」、「会社名」、「タイトル」、「会社所在地」、「郵便番号」がCSVファイルにあるとします。
「苗字:1/6が未使用です」が表示されます。CSVファイルから「名前」フィールドの値をインポートする場合、Space-4を押して「名前」に移動します。U2は「苗字:名前 2/6」を表示します。CSVファイル上にインポートする項目がない場合、そのフィールドは「未使用」としておきます。
「苗字」および「会社名」をセットした際に「未使用」と表示がでた場合は、「苗字」または「会社名」のうち最低でもひとつを入力する必要があります。CSVファイルから「苗字」と「会社名」のいずれかまたは両方を選択する必要があります。

2) 入力後、F3かSpace4-5を押して「会社名」、「タイトル」など別のフィールドに移動します。

3) 次にF3かSpace4-5を押し、「先頭レコードのフィールドを使用許可」に移動します。Spaceを押してチェックボックスの設定を変更することができます。CSVファイルをインポートすると、本オプションを使用してCSVファイルからどのデータを選択してインポートすべきかを選択できます。CSVファイルによっては、データベースマネージャーのフィールドに対応しないデータが含まれたり、ただ単にインポートしたくないデータが含まれたりする可能性があります。

4) F3かSpace4-5を押して「確認」ボタンに移動します。

5)「確認」ボタン上でEnterを押します。

6)Enterを押します。データがCSVファイルからインポートされレコード内に表示されます。
本機能をキャンセルするにはF3かSpace4-5を押して「取消」に移動してEnterを押します。またはSpace-z(1-3-5-6)を押します。

9.3.8.2 CSVファイルへのエクスポート

本機能を使用してデータベースマネージャーからCSVファイルとしてデータをエクスポートできます。

9.3.8.2.1 「CSVファイルへエクスポート」の実行

注意:本機能を使用するためには、検索済レコードリスト内に位置している必要があります。
「CSVファイルへエクスポート」は以下の手順で実行します:

  1. Space-m(1-3-4)またはF2を押してメニューを開きます。
  2. Space-1またはSpace-4を押して「CSVファイルにエクスポート」に移動します。
  3. Enterを押します。またはx(1-3-4-6)を押します。

Backspace-x(1-3-4-6)を押しても実行可能です。

9.3.8.2.2 CSVファイルの保存

「CSVファイルに保存」ダイアログには以下の項目があります:

各項目はF3かSpace4-5またはSpace-F3かSpace1-2で移動可能です。

CSVファイルに保存を実行すると、「ファイル名」と表示しますので、エクスポートするファイル名を入力します。次にF3かSpace4-5を押して「確認」ボタンに移動しEnterを押します。
ファイルは「flashdisk」に保存されます。本機能をキャンセルするにはF3かSpace4-5を押して「取消」に移動後Enterを押します。またはSpace-z(1-3-5-6)を押します。

CSVファイル保存場所の変更は以下の手順で実行します:

  1. Space-mまたはF2を押してメニューを開きます。
  2. Space-1またはSpace-4を押して「CSVファイルにエクスポート」に移動します。
  3. Enterを押します。またはx(1-3-4-5)を押します。
  4. 「ファイル名」と表示されます。
  5. F3かSpace4-5を押してファイルリストに移動します。通常のファイルやフォルダの操作コマンドを使用してCSVファイルを保存する別の場所を指定します。
  6. F3を押して「確認」に移動します。
  7. 「確認」でEnterを押します。ファイルは新しい場所に保存されます。

9.3.9 CSVからテーブルを作成する

存在するテーブルにCSVデータをインポートするに加え、CSVファイルからテーブルを作成することもできます。本機能はデータベースマネージャー内ならどこでも使用することが可能です。

9.3.9.1 「CSVの新しいテーブル」を実行

以下の手順で本機能を実行します:

  1. Space-m(1-3-4)またはF2を押してメニューを開きます。
  2. Space-1またはSpace-4を押して「CSVの新しいテーブル」に移動します。
  3. Enterを押します。またはn(1-3-4-5)を押します。

Enter-x(1-3-4-6)を押して本機能を直接実行することもできます。
テーブル作成の際には使用するCSVファイルの名前を要求されます。エディットボックス内に入力するか、またはBackspaceでファイルリストに移動し通常の操作コマンドを使用してファイルを選択しEnterを押してください。

9.3.9.2 テーブル作成

テーブル作成の際に元となるCSVファイルを選択したらブレイルセンスは「ファイルは正常に読み込まれました」と通知し、「テーブル作成ダイアログ」を表示します。
このダイアログボックスには「テーブル名」エディットボックスがあり、CSVファイルの各フィールドのコンボボックス、「先頭レコードのフィールドを使用可能する」チェックボックス、「確認」ボタン、「取消」ボタンが続きます。
これらのコントロールに移動にはF3かSpace4-5またはSpace-F3かSpace1-2が使用できます。

エディットボックスにテーブル名を入力します。CSVファイルの先頭フィールドにF3で移動し、Space-1やSpace-4を使用してフィールド設定のオプションを移動します。
注意:CSVファイルの先頭行の情報を使用して各フィールドは決定されます。先頭行のフィールド情報に誤りがなく、データがインポートに適していることが必要です。

フィールド定義コンボボックスのオプションは:使用しない、エディットボックス、数字、コンピュータエディットボックス、複数行エディットボックス、日付、時刻およびチェックボックスです。データセットの一部としてはインポートしない場合は、「使用しない」を選択します。情報をインポートしたらその情報に最も適したコントロール上に移動します。
例えば、シリアル番号や電話番号が含まれるフィールドの場合、「数字」を選択します。Eメールアドレスやウェブアドレスが含まれる場合は「コンピュータエディットボックス」を選択します。CSVファイルの各フィールドにはF3を使用して移動し、この処理を繰り返し行います。
フィールドの特性が設定し終わったら、F3を押して「先頭レコードフィールドを使用可能にする」に移動後、Spaceを押してチェックボックスの設定を切り替えます。先頭行には実データではなくフィールド名が含まれていることもあることから、本オプションはデフォルトではチェックがはずれています。

どのようにテーブルを作成するかの設定が終了したら、F3を押して「確認」ボタンに移動してEnterを押します。テーブル作成を取消す場合は「取消」上でEnterを押します。


11.1.9.3 オプション設定

オプション設定ダイアログで、受信するツイート数や次のリストを使用してタイムラインを更新する際のツイート数を設定します。オプション設定ダイアログを開くには、F2を押してファイルでエンターを押し、Space-4でオプション設定に移動してエンターを押します。あるいは、ツイッターを起動している状態でEnter-o (1-3-5)を入力します。

オプション設定ダイアログには、受信するツイート数のコンボボックス、確認ボタン、取り消しボタンの3つの項目が含まれます。これらの項目間の移動には、タブ(F3またはSpace-4-5)とSpace-F3またはSpace-1-2を使用します。コンボボックス内の項目間の移動にはSpace-1とSpace-4を使用し、18、32、64、100に受信するツイート数を設定できます。設定したら、確認ボタンに移動してエンターを押します。設定を破棄するには、取り消しボタンに移動してエンターを押すか、Space-eまたはSpace-zを入力します。


11.3 フェイスブック

11.3.1 Facebookについて

Facebookはユーザのプロフィールを登録し、他のユーザと情報を共有することのできるソーシャルネットワーキングサービスです。
ブレイルセンスシリーズのFacebookではコンピュータなどを使用した場合と比較して利用できる機能が制限されます。使用できる機能はウォールへの投稿、ウォールの閲覧。友達リスト、友達リクエストの確認、Facebookの検索です。
画像の投稿や閲覧、Facebookを通してのメール送信は対応していません。
Facebookの全ての機能を使用する場合はコンピュータなどをご利用ください。

Facebookの起動手順は以下の通りです。

  1. メインメニューから「ソーシャルネットワーキング」を選択してEnterを押すか、メインメニューでc(1-4)を押すとソーシャルネットワーキングメニューが開きます。
  2. 次に「フェイスブック」を選択してEnterを押すか、f(1-2-4)を押すと「フェイスブック」を実行します。

「Facebook」を使用するためにはインターネットに接続できる環境が必要です。

11.3.2 Facebookへのログイン

Facebookを利用するには、登録に使用したメールアドレスとパスワードの入力が必要です。以下手順です。

「Facebook」を実行すると、「メールアドレス」と表示されます。Facebookに登録したメールアドレスを入力してください。

メールアドレスを入力後、F3またはSpace-4-5を押してください。「パスワード」と表示されます。Facebook登録時に設定したパスワードを入力してください。

パスワードを入力後、F3またはSpace-4-5を押してください。「ログイン情報」を記憶するチェックボックスが表示されます。チェックを入れると、現在入力してあるメールアドレスを記憶します。Spaceを押すたびにチェックとチェックなしが切り替わります。

次にF3またはSpace-4-5を押してください。「パスワードを保存する」チェックボックスが表示されます。チェックを入れると、現在入力してあるパスワードを記憶します。Spaceを押すたびにチェックとチェックなしが切り替わります。

次にF3またはSpace-4-5を押してください。「自動サインイン」チェックボックスが表示されます。チェックを入れると、現在入力してあるメールアドレスとパスワードを自動的に入力して自動的にフェイスブックにサインインします。Spaceを押すたびにチェックとチェックなしが切り替わります。

次にF3またはSpace-4-5を押してください「ログイン」と表示されます。Enterを押すとログインを実行します。IDとパスワードに誤りがなければFacebookにログインします。
ユーザIDとパスワードを入力した状態でEnterを押してもログインすることができます。
また、ブレイルセンスのハードウェアリセットを実行した場合も再度ログインが必要になります。

※初回ログイン時にブレイルセンスでFacebookを使用する許可を求めるダイアログが3回種類表示されます。それぞれのダイアログでOKを選択してEnterを押してください。F3を押すことでキャンセルとOKを切り替えることができます。キャンセルでEnterを押すとFacebookを終了します。

11.3.3 ニュースフィード

フェイスブックにログインすると最初にニュースフィードが表示されます。
ニュースフィードダイアログは「ニュースフィードリスト」、「詳細」ボタン、「次のリスト」ボタン、「ウォールに投稿」ボタン、「友達リクエスト確認」の5つのコントロールで構成されています。コントロール間の移動はF3またはSpace-4-5かSpace-F3またはSpace-1-2で行います。

ニュースフィードリストにはあなたの友達からの投稿が表示されます。上下スクロールボタンかSpace-1またはSpace-4でリスト内の項目を選択できます。リスとには最大50件の投稿が表示されます。それぞれの投稿の詳しい情報を確認したり、コメントを書くなどの行動をする場合は投稿が表示された状態でEnterを押すか、F3を押して「詳細」へ移動してからEnterを押してください。

「次のリスト」ボタンを押すと、次の50件のリストが表示されます。ショートカットキーはBackspace-n(1-3-4-5)です。

「ウォールに投稿する」を実行すると、ニュースフィードに表示された投稿が書き込まれたウォールにコメントを投稿することができます。ショートカットキーはEnter-w(2-4-5-6)です。

「友達リクエスト確認」を実行すると、自分に対して届いている友達リクエストの一覧を確認することができます。ショートカットキーはBackspace-q(1-2-3-4-5)です。

11.3.4 詳細

詳細を実行するとウォールに投稿されたコメントの全文を確認したり、コメントに対してのコメントを投稿したりすることができます。
ウォールのコメントを表示した状態でEnterを押しても詳細を確認することができます。

詳細では以下の機能を実行できます。F3またはSpace-4-5かSpace-F3またはSpace-1-2で項目を切り替えることができます。

1. コメントの全文表示:詳細を実行するとコメントの全文を表示します。上下スクロールを押すとコメントの続きを確認できます。

2. URL:

3. Facebookへの移動:次にF3を押すとコメントを投稿したユーザのFacebookホームへのリンクが表示されます。Enterを押すと投稿者のFacebookホームへ移動します。

4. 「いいね」ボタン:次にF3を押すと「いいね」ボタンを表示します。Enterを押すとコメントに対して「いいね」を付けることができます。

5. 「いいねを取消す」ボタン:一度付けたいいねを取消します。

6. 「いいね」数:次にF3を押すと「いいね」の数を表示します。何回「いいね」が付いているかを確認することができます。

7. コメント:次にF3を押すと閲覧中のウォールのコメントに対して投稿されたコメントが表示されます。上下スクロールキーを押すと投稿されたコメントを選択できます。

8. コメントを投稿する:次にF3を押すと閲覧中のコメントに対してコメントを投稿できます。Enterを押すとコメントのエディットボックスが表示されます。コメントを入力してEnterを押すか、F3を押して送信ボタンでEnterを押すとコメントを投稿します。もう一度F3を押すとキャンセルボタンが表示されます。コメント投稿を中止したい場合はEnterを押して実行してください。

9. 詳細:コメントに対してコメントが投稿されている場合、それぞれのコメントの詳細を確認することができます。確認できる内容は(5)で選択されたコメントに対して、(1)〜(4)と同様の詳細情報が表示されます。コメントに投稿されたコメントに対しては投稿できません。この「詳細」はコメントに対してコメントが投稿されていない場合は表示されません。

10. 削除:コメントに投稿されたコメントを削除します。

11. 閉じる:コメント詳細を終了します。

11.3.5 ウォールに投稿する

ウォールにコメントを投稿します。ウォールのコメントを表示した状態でF3を3回押すと「ウォールに投稿する」と表示されますのでEnterを押して実行してください。

音声では複数エディットボックスと読み上げ、点字ではMEBと表示した状態がコメントの入力画面です。コメント入力後にEntarを押すか、F3を押して送信ボタンに切り替えてからEnterを押すとコメントを送信します。F3を2回押すと取消ボタンを表示します。取消ボタンでEnterを押すと投稿を中止します。

11.3.4 友達リクエスト確認

友達リクエストを受けている場合、リクエスト情報を確認することができます。
リクエストの送信者名が表示されます。F3を押すと許可ボタンが表示されます。友達になる場合はEnterを押してください。

次にF3を押すと開くボタンが表示されます。リクエスト送信者のFacebookホームへ移動します。

次にF3を押すと閉じるボタンが表示されます。友達リクエスト確認を終了する場合はEnterを押してください。

11.3.5 自分以外のFacebookを閲覧する

友達リストや検索、自分のウォールへ投稿されたコメントなどから自分以外のFacebookを閲覧することができます。
基本的な項目は自分のホームと同じですが、ウォールの閲覧やコメント投稿などをユーザが制限している場合には閲覧できない場合やコメントを投稿できない場合があります。

11.3.5.1 ウォールの閲覧など

ウォールの閲覧やコメントの投稿ができます。

11.3.5.2 友達リクエスト

閲覧しているFacebookのユーザに友達リクエストを送ることができます。実行すると「友達になる」ボタンが表示されます。友達リクエストを送る場合はEnterを押して友達リクエストを送信してください。F3を押すと「キャンセル」ボタンに切り替わります。友達リクエストの送信を中止する場合は「キャンセル」を実行してください。
友達リクエストを受けている相手のホームで実行すると、「承認」または「承認しない」を選択することができます。

11.3.6 Facebookのメニュー

Facebookにログインした状態でF2を押すと各種メニューを表示します。

11.3.6.1 ファイルメニュー

ログアウト:ログアウトしてログイン画面に戻ります。

設定:以下の項目を設定することができます。F3またはSpace-4-5を押すと設定項目を切り替えることができます。各設定項目でSpaceを押すと設定内容が切り替わります。
1. ウォールの並べ替え:(名前、内容)か(内容、名前)
2. コメントの並べ替え:(名前、内容)か(内容、名前)
3. タイムラインでの出力文字制限:無制限、50文字、100文字
Enterを押すか、「確認」ボタンを実行すると設定を保存します。設定をしない場合は、「取消」ボタンを実行してください。

閉じる:Facebookを終了します。

11.3.6.2 移動

ホームタイムライン: 自分のFacebookホームへ移動します。ショートカットキーはbackspace-hです。

友達リストタイムライン: 友達リストを表示して、友達のタイムラインへ移動します。ショートカットキーはenter-fです。

ニュースフィード: ニュースフィードへ移動します。ショートカットキーはenter-nです。

11.3.6.3 検索

友達検索: Facebookの検索を行います。友達検索でEnterを押すと単語検索の入力エディットボックスが表示されます。検索したい相手のユーザ名やメールアドレス等のキーワードを入力してEnterを押すと検索を実行します。
検索を実行すると入力したキーワードの情報を含むユーザを一覧で表示します。

検索結果一覧の操作

検索結果は1ページにつき最大100件です。100件以上検索された場合、ページを切り替えて表示することができます。検索結果で使用できる機能は以下の通りです。それぞれの機能はF3を押すことで切り替えることができます。
また、ユーザの設定によっては検索結果に表示されない場合があります。

「開く」:検索されたユーザのFacebookホームへ移動します。

「戻る」と「次へ」:100件以上のユーザが検索された場合に表示されます。100件ずつリストのページを切り替えます。

「ページ選択」:検索されたリストのページ番号を指定して表示します。上下スクロールキーを押すとページ番号を変更できます。

「閉じる」:検索結果一覧を閉じて自分のホームに戻ります。

11.3.7 フェイスブックのコマンドリスト

内容キー
ニュースフィードに移動:Enter-n (1-3-4-5)
友達リストに移動: Enter-f (1-2-4)
ホームタイムラインに移動:Enter-h (1-2-5)
ログアウト:Enter-g (1-2-4-5)
設定:Entar-s (2-3-4)
友達検索:Backspace-f (1-2-4)
次へ:Backspace-n (1-3-4-5)
前へ:Backspace-p (1-2-3-4)
ウォールに投稿する:Enter-w (2-4-5-6)
詳細:Enter
ユーザータイムラインへ移動:Enter-u (1-3-6)
タイムラインの更新:Enter-r (1-2-3-5)

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