スカイナビを知ればもっと便利に #特徴と使い方の基本
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スカイナビを知ればもっと便利に#特徴と使い方の基本(オンライン講習会の様子)
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<石川> それではスカイナビの特徴や使い方について説明をしたいと思います。
最初にスカイナビに限らずGPSを使って視覚障害者の移動を支援する機器やソフトウェアに共通する基礎的な事項について、確認をしたいと思います。
まず、GNSS全地球航法衛星システムと呼ばれているものが全部で4つあります。
いわゆるアメリカがやっている本家のGPS、それから中国のベイドゥ、北斗と書きます。それからロシアのグロナス、欧州連合のガリレオ。
この4つです。すべて30基の人工衛星を常時運用しております。これが地球上を飛んでいるのです。利用可能なGPS衛星は120基ある。十分な数あると言えると思います。またアジア地域ではインドのナビックというものとこれが8基、日本のみちびきが現在4基運用されていると思います。
よく高精度測位システムということがみちびきの関連で言われるんですけど、これには専用の受信機が必要で測量とか農業での利用目的に対してこの高精度測位システムというものが利用可能になっています。
これはサブメートル級とかサブcm級の誤差を実現しています。
スマートフォンのGPSについてですが、近年のiPhoneなどは二周波測位GPSというものをチップとして内蔵しております。L1という信号とL5という信号を測位することでL1波とかL5波1系統だけの受信機に比べますと測位性能は向上するんですが、いわゆる高精度測位システムのようなレベルの測位誤差にはだいぶ差があります。
ですから、サブメートル級とかサブcm級を実現するための仕組みと、一般的な利用シーンで用いられているGPSとは異なるということです。
スマホの利点としてスマホ基地局の電波で屋内でもある程度の測位が可能になっています。
基地局からの電波の、三角測量のようなことで、GPSからの電波が届かないところでもある程度の測位はできます。ただ誤差は大きいです。加えて加速度センサーとかジャイロセンサーを積んでいて、全くその測位ができないような場所でも推測航法という方法で、ある程度の現在位置の測位が可能です。
またライダーセンサーで光を当てて物体までの距離を計算して物体の形状をですね、例えば柱だとか階段だとかそういう形状を確認することができたり、カメラで写真を撮って画像認識をするなどによって障害物だとかランドマークを視覚障害者に提示することもある程度できるようになってきております。
これがスマートフォンを使った視覚障害者の移動支援のアプリケーションが実現可能なこととなります。
次に測位可能になるまでの時間ですけれども3つあります。
コールドスタート、ウォームスタート、ホットスタートです。
まずコールドスタートというのは10分前後待たないと測位が可能にならないモードです。数日間使わないとこのコールド状態になります。
アルマナックという衛星の大まかな軌道とかそういった情報を失ってしまうとそれを取得するのに時間がかかるということです。
次にウォームスタートですけど数分から10分程度時間がかかります。
こちらはまた別のエフェメリスというデータ、直前の衛星の位置情報を持っているか持っていないかということで測位にかかる計算時間が異なって、これが失われていると数分程度待たないといけないということになります。
次にホットスタートですけど、起動すると即座に測位ができるような条件がそろっている状態を言います。
直前まで稼働していて測位ができていた場合にはホットスタートが可能となります。
測位誤差ですけれど、GPSの測位誤差は平均して5mから10m程度となっています。
たくさんのGPS衛星が飛ぶようになりまして、5mから10mという安定した測位誤差で測位ができるように最近はなっていると思います。
ただし高い建物だとか谷あいだとか、そういうところではビルの谷間だと電波がどこかにぶつかって干渉波となってやってくるということがありまして、それによって特に大きな誤差がやはり生じます。だから場所によって周囲の建物や地理条件等によって測位誤差はやっぱり大きくなるということはありうるということです。
次に交差点と歩道について、交差点では測位精度が改善します。
なぜかというと、例えば十字路の交差点ですと2系統の道が通っていまして、交差点付近は天空率が改善します。
ですので精度は良くなるんですが、今までは悪かったのが良くなってその測位位置が急に飛ぶということが起きます。
なので急激に速度を上げて移動したのか誤差によるものなのかを判断しないといけないということが起きます。
いつもいつもうまくいくとは限らないということがあります。
それから歩道は道の端にありまして車道に比べると測位誤差がやや大きくなります。
すぐ隣に建物の壁があったりしますので、その干渉波の影響なども受けやすくて、車道を走る車に比べると歩行者ナビの方が条件は厳しいということがあります。
次にコンパスですが、鉄骨の構築物だとか車のボディだとか自動販売機の近くを通ると乱れます。
スカイナビは現状コンパスを使って方位を計算するということはしていません。
移動差分、前の位置と今の位置の差を取ってどちらの方向に移動したかということを調べて方位を出すということをしています。
次に、停止しているのか移動しているのか、どちらの方向に移動しているのかの判断についてですが、移動差分という方法でやっています。
人の移動速度はかなり遅いです。本当に移動したのか、それとも測位誤差でブレているだけなのかを判別することが難しいということがあります。
例えばルートから逸脱したかに見えるときなんですけど、これが必ずしも簡単ではなくて、しばらく様子を見ないといけないということがあります。
はっきり大きく逸脱した場合に逸脱という判定をしないと、あまり過敏に反応するとルート上にいるのに「逸脱しました」というメッセージを出してしまうことがあります。
なので感度を下げて反応を遅くするということになり、それは本当は良くないですね。
だけれども、正しいのに誤った情報を出すのと、逸脱しているのにそのことを伝えないというトレードオフ、つまり難しい問題があります。
マップについてです。スカイナビはゼンリンとマップルのハイブリッドでやっております。
基本的にはロードネットワークデータはゼンリン、それから施設データも主要なところはゼンリンのデータを使っていますが、一部足りないものを
マップルのデータで補っています。
歩道情報は全国津々浦々を整備しきれていないという問題があります。ゼンリンも部分的です。
その場合に車道を歩道と見立てて歩行者のナビにも流用せざるを得ないということがあります。
Google Mapは全国規模で歩道情報を整備しているように見えるので、おそらくそうだと思いますけれど、Appleのマップなどであってもそれはできていないところで、ゼンリンもできていないということが、限界としてあります。
正しい使い方について、初めての場所ではGPSを使った歩行支援システムを使うのはかなり危険、あえて言えば無謀に近いというふうに考えています。
交通量の多い場所ではできるだけリスクが大きいということを理解していただく必要があります。
なので自宅での利用、在宅での利用を推奨しています。
また、同行者と共に移動するときに使う、車やバスでの移動中に利用する、そういったことを中心に使っていただきたいと考えています。
次にスカイナビの特徴、仮想モードについて説明をいたします。
仮想モードがスカイナビでは充実しています。予習・復習のために使っていただきたい。
自分のその地理リテラシーというか、街にどのような施設がどこにあって、道路がどんなふうに通っていて、そういう知識を蓄積していただくために使っていただきたいということで、仮想モードを強化しています。街を俯瞰する、そういう視点を持つことの楽しさといいますか、そういったことも味わっていただきたいというふうに思っています。
とはいえ、まずGPSモードについて説明します。
スカイナビにはGPSモードと仮想モードがあります。
起動するとGPSモードになります。そしてGPS衛星の電波を捕捉しようとします。
さっき言ったようにコールドスタート、ウォームスタート、ホットスタートの状態によって、測位可能になるまでの実感は全く違います。
GPSを用いたナビでは、周辺の施設情報を提供します。
3つのナビゲーションモードがあります。
自動車ナビモード
通常のカーナビと同じような感じで情報を出します。
歩行者ナビモード
車道を使って、車道の規制情報を無視して歩行者用のナビを提供します。
歩道情報を含んでいないので大ざっぱなものになりますが、どういう経路で歩いていけばよいかということを大づかみに把握するには意味があると思います。
歩行者歩道ナビモード
歩道データが整備されているところでは、歩道や横断歩道を含んだナビを提示いたします。
ないところでは車道情報を使ってナビゲーションを行います。
車道の両側には歩ける歩道があるという前提でナビを行っています。
ただしこの歩行者歩道ナビというのは、上級者向けの機能かなというふうに思っています。どうしてもナビの説明が難しく複雑になります。
例えば十字路の交差点をまっすぐ渡るだけでも、歩道や横断歩道まで含んだナビゲーションだと横断歩道との接点部分が4回出てきます。
今歩いている道を渡る交差点を通過し、横に走っている道路を渡るための交差点を通過し、そしてまた渡った後も道路をまっすぐ進む際にこの道路を渡る交差点との接点を通過する、という感じでナビゲーションが複雑になります。
次に交差点の名称ですけれど、スカイナビでは十字路、T字路、Y字路、右三差路、左三差路、五差路といった表記をしています。
右三差路とか左三差路という表記はあまり使われませんが、まっすぐ歩く道に対して横道に入っていく、右側に入っていく道路がある場合に右三差路と表記しています。左の場合も同様です。
次に仮想モードで提供する主要な機能についてです。
ある仮想の地点の周辺施設検索を提供しています。どこでもいいです。
どこかの場所を検索してその地点を現在位置に設定したら、その地点の周辺を検索できます。周辺施設検索ができます。
それから仮想の出発地点から目的地までのルート検索を提供します。
さらに仮想ルート案内もあります。後でちょっとデモンストレーションしたいと思いますが、仮想ルート案内では実際に歩いている、あるいは車で走っているかのように案内を提示します。
例えば自動施設案内をオンにしておけば、移動中に現れてくる経路上の施設の名前などを読み上げつつ移動していくという状態を確認できます。
あと仮想散歩という機能もあります。
これは街を散策する、まさに散歩するという機能で、目的地を決めないで交差点に到着したら選択肢を提示して右折・左折・直進、あるいはUターンというような選択肢を提供します。
迷っても心配ないので、街を歩いて理解を深めたい時に使っていただきたいと。
これもちょっと上級者向けの機能かもしれません。
たくさんのショートカットキーがあるので、少しずつ覚えていただければかなり効率的に操作ができます。
次にスカイナビの特徴の2つ目。
今日の話、最後ですけど、点字マップです。
ブレイルセンスアプリでなければ、点字端末アプリでなければ実現できない機能だと思います。
ロード施設、ランドマークの位置関係を触覚で、点字マップという情報提示方法によって理解できるというものです。
縮尺は、ブレイルセンスシックスミニの場合、全部で20セルなので、中央から左右が同じセル数にしたいので1セル削りまして19セルにしています。
10番目のセルが中央ということになります。
一番大きな縮尺だと10m×190m、19セル分で10m×190m、南北10m・東西190mです。
そこから南北100km、東西1900kmという幅で縮尺がズームイン・ズームアウトするようになっています。
シックスの場合は10m×310mから100km×3100kmという伸び縮みになります。すごく細長い地図になります。
拡大縮小すると、細長いテープを地球儀の上で東西南北に移動させてランドマーク等を確認するというイメージで捉えていただければと思います。
スクロールは、東西南北にセル1個分を1倍、10倍、100倍単位でスクロールします。
直前にタッチカーソルを置いたセルを中心に移動するコマンドを用意しています。
そうするとズームインして縮尺を上げていっても中心は変わらないので、その施設やランドマークを見失うことはない、それがぶれることはないということで、中心に持ってきたまま地図の縮小・拡大を行うと有効だというふうに思っています。
点字マップにはいくつかのビューモードがあります。
まずマップビューというのは、主要都市道路、ランドマークの位置関係を表示することができます。
ルートビューというのは、ルート検索の結果を表示します。
出発地から目的地までの経路を点字マップで表現しています。
それをスクロールしながら全体像を確認できます。
施設ビューというのもありまして、周辺施設検索の結果を点字マップで表示していて、各ランドマークは同じマークなんですけど、そこにタッチカーソルを置くと音声で名前を読み上げることができます。
ちなみに、盲ろう者はどうするのかという点については、読み上げを音声だけではなくて点字でも表現できる機能を持たせていて、トグルでオン・オフ選択できるようになっています。
ただし、点字で表示した場合は一回エスケープで消すという操作が必要になりますが、盲ろう者も使えるようにということで対応しています。
ざっとこういった機能です。
細かい機能はいろいろありますけれども、主要な機能は大方説明しましたので、あとはデモで説明したいと思いますが、先にデモをやってよいでしょうか?
それとも質問を受けてからデモすることもできますが、どうしましょう。
<深見>はい。ありがとうございます。皆さんいかがでしょうか。ご質問ありますか?
<松本>松本です。石川先生ありがとうございます。このスカイナビを使うにあたってはインターネット環境はその時は繋がってなくても大丈夫でしょうか?
<石川>はい。この点、あのお話し忘れてしまいました。質問ありがとうございます。
唯一ローカルのPOI施設データを持っていまして、それはゼンリンとマップルの施設データを持っているんですが、そこにない場合もあります。その場合、もしインターネットにつながっていればGoogleプレイスから施設検索をして、施設が見つかればそれも使ってルート検索だとか、そういったことができます。その時だけですね、必須ではありません。
<松本>はい、ありがとうございます。
<石川>他にはいかがでしょうか?
<松本>なさそうなので実際の実演にはいっていいですか?
<石川>はい
今ちょっと室内なんですけど、窓のそばにいまして、ちょうど、たまたま今補足衛星SS、Gコマンドっていう、8と出ていまして大丈夫な状態です。えっと、現在値の住所は
<スカイナビ>(住所情報)
<石川>(住所情報)で、私の住まいの住所を正しく出しています。音聞こえますか?
<松本>はい、聞こえております。
<石川>もうちょっとボリューム上げた方がいいでしょうか?
<松本>いや、大丈夫です。
<石川>大丈夫ですか?
<松本>石川先生、もし良かったら、今例えば現在値住所を読ませる時にこれを押したっていうような。
<石川>はい、わかりました。じゃあまずコマンドを述べてからやります。まずGPSの個数を調べたいのでGコマンドを押します。
<スカイナビ>補足衛星数
<石川>次に住所はIコマンドなのでIを押します。
<スカイナビ>(住所情報)です。
<石川>で周辺施設検索はFコマンドなのでFを押します。
<スカイナビ>検索施設リスト牛角食べ放題専門店静岡長沼店,前方200mコンボボックス長沼駅出入り口,前方丸源ラーメン長沼店,前方溝口病院,前方セカンドストリート静岡長沼店,ヤナセメルセデスベンツ静岡東メルセデスベンツ静岡東静岡静岡県科学技術高校セリア東静岡店,トヨタレンタリース静岡東静岡駅前店,施設表示順方向優先コンボボックス
<石川>今は方向優先で表示しているんですが、つまり前方方向のものを優先しているということなんですが、距離を優先。
<スカイナビ>距離を優先。コンボボックス 施設リスト,マークスアネシスタワー東静岡,左後ろ9mコンボボックス静岡松田東静岡駅前店,左60mコンボボックス東静岡駅北口D,後方80mコンボボックス
<石川>というふうに出ております。で、次に仮想モードに変えまして、
<スカイナビ>閉じる仮想モード,歩行者。
<石川>今 Vコマンドを実行して仮想モードになりました。仮想モードはどこにあるかってIコマンドを実行します。
<スカイナビ>草薙1丁目3-1。
<石川>これはどこだろう?
<スカイナビ>施設リストフォルクスワーゲン静岡草薙草薙駅南口,後方80mコンポボックス草薙駅。
<石川>草薙駅にいそうなのでこれで検索かけて
<スカイナビ>検索方法ローカル 検索種別現在値からの範囲指定検索。
<石川>今タブキーを押してみます。スペースFが検索ですね。さっきのFコマンドというのは周辺施設検索なんですがスペースFは文字列検索で
<スカイナビ>検索方法ローカルコンボボックス。
<石川>今ローカルになっていまして。
<スカイナビ>ネットワーク(Googleプレイス)コンポボックス
<石川>ネットワークに変えることもできますが今ローカルに戻します。
<スカイナビ>ローカルコンボボックス
<石川>コンボボックスでタブを押します。
<スカイナビ>検索種別現在値からの範囲指定検索コンボボックス全国から検索コンボボックス現在値から現在地からの範囲指定検索コンボボックス
<石川>またタブを押します。
<スカイナビ>検索半径9999コンピューターエディットボックス
<石川>9999に一応してあります。
<スカイナビ>検索ワード エクストラエディットボックス
<石川>エクストラが入ってるのでこれやってみます。
<スカイナビ>施設リスト エクストラ,右後ろ300mコンボボックス 目的地をエクストラに設定しました。
<石川>この目的地に設定するのはDというコマンド。あのタブでえっと目的地のとこまで行ってエンターでもいいんですけどもしショートカットキーを覚えていればDで簡単にできます。それでルート検索はPなので
<スカイナビ>出発地から道路上の出発点は北3mです。ルートの道のりは600mです。
<石川>私移動する代わりに仮想ナビを実行してみます。エンターTというのが実行
<スカイナビ>仮想ルートに乗りました。ルートガイダンス左へカーブ まもなく右折。北東方向 分岐を通過しました。次は直進。南東方向間もなく直進。南東方向。分岐を通過しました。次は左移動速度変更まもなく左折変更 移動速度変更 移動速度変更分岐を通過し移動速度変更 まもなく直進。北東方向一般道の右三差路を直進し、分岐を通過しました。次は右折。北東50m先、一般道の十字路を右折します。間もなく右折。北東方向一般道の十字路を右折します。交差点を右折 分岐を通過しました。次は直進。南東80m先、一般道の右三差路を直進します。間もなく直進。南東方向一般道の右三差路直進します。分岐を通過しました。分岐を通過しました。まもなく直進。南東分岐を通過しました。次は直進。南東まもなく直進。南東方向一般道の左三差路直進し分岐 を通過しました。次は右折。南東50m先一般道と県道400まもなく右折。南東方向一般道と県道407号線(県道) 分岐を通過しました。次は直進。南西70m先道・ 407号線(県道)と一般道の十字路を直進します。まもなく直進。南方向県道407号線(県道)分岐を通過しました。まもなく直進 分岐を通過しました。次は左折。南西まもなく左折。南西方向県道407 号線(県道)分岐を通過しました。まもなく目的地エクストラは東16目的地に到着しました。
<石川>えらいなんかこれどんなルートなんだろうっていうふうになかなか頭の中でルートを再構築っていうかすごい難しいと思うんですね。これ、普通のGoogleマップなどでも結局どういうルートなのか右折して左折してまっすぐ行ってみたいなことを暗記して、その場では案内に従って素直に行くしかないと思うんですが、一体どこにあるのかっていうのがさっぱり分からないまま行けたっていう経験で終わってしまうんじゃないかと思うので、これ一応同じことを点字マップで見ることができます。
<スカイナビ>点字マップ,ルートモード1マス20m 0m
<石川>Iコマンドでズームインしまして10mが1番拡大している状態です。大コマンドで今度逆にズームアウトしてきます。
<スカイナビ>1マス20m0m 1マス50m0m1マス100m0m
<石川>今、目的地についているのでちょうど点字ディスプレイの真ん中に 「も」 と書いてあります。
<スカイナビ>目的地,北東12m 現在地
<石川>現在地は「も」なんですけど
<スカイナビ>目的現道407号線(県道),南西へ向かうルート1/2
<石川>でスクロールしてみます。
<スカイナビ>北100m北200m北300m北200m西100m西200m
<石川>早くも 「す」 が出てきました
<スカイナビ>出発地,北西300m
<石川>そうするとですね
<スカイナビ>北100m北100m0m
<石川>北西で、スタート地点から見ると南東ですね 南東方向にエクストラあるということが簡単に分かると今スクロールで、2行下に、ここから2行下にすると目的地があります。
<スカイナビ>北東12m
<石川>点字セルの場所で言うと 3セルぐらいですかね。 3セルかな、右3セル行って下に2行下がったところに目的地があるということで、この宿尺が
<スカイナビ>1マス100m、
<石川>100mですね。100mの縮尺で右へ 2セルか3セル行って下に2セルぐらい行ってるので実際の道はこの直行、東西南北軸に直行してあるわけではないんですけど
<スカイナビ>北100m北200m
<石川>出発地から東へ向かって次に南東に下って
<スカイナビ>北100m北0m
<石川>目的に着くというさっきの説明だと やたらにまもなく交差点という情報と次の交差点は右折とか直進とかという情報をいわば2回ずつ出していって なかなかたくさんの情報でこうアップアップ気味になってしまうんですけど、点字 マップを見るとどれぐらいの距離でどういう経路で到達できるのかってことは触角によっ ても理解できていいんじゃないかなというふうに思っています。これは、さっき言ったようにいろんなビルがあって、
<スカイナビ>歩行者ナビモード
<石川>もっとずっと地球規模で世界の主要都市の位置関係とかも一応確認できたり、日本の主要都市の位置関係を確認できるので、そういう意味でも学校教育でも使ってもらえるのではないか、あるいは歩行訓練のリハビリテーションなどでも使っていただけるんじゃないかなというふうには思っております。
<スカイナビ>音声オン 点字マップ,主音量13
<松本>お話中にすいません。石川先生今のナビの点字マップへの切り替えたのはどの操作で切り替えを
<石川>ごめんなさい。言い忘れました。バックスペースとMを一緒に押してください。
<松本>また通常のマップに戻る時はどうなりますか?
<石川>マップですか?
<松本>はい。
<石川>マップはこのルートモードを終了していただくと通常のマップモードにすることができます。
<松本>今 点字マップに戻った後のその点字マップを
<石川>点字マップでビューを切り替えることはできなくて、あくまでルートモードの点字マップと言うとルートビューになってしまうんですけど点字マップ1回閉じてそれでルートモードも終了するとそれでバックスペースMで点字マップを開くとマップビューっていう状態になります。
<松本>点字マップを閉じるとルートモードに戻るんですね?
<石川>戻るはずです。で、ここまたスペースZでルートモードが終了しますので
<スカイナビ>仮想ルート案内終了。
<石川>はい。で、これでまたバックスペースMで
<スカイナビ>点字マップモード。仮想モードルートモードを終了します。
<石川>
ルートモードを終了しますって言うまではルートモードです。で、
<スカイナビ>点字マップ,ランドマークのみ
<石川>でこれで O
<スカイナビ>1マス100km、東500km1マス10km1マス20km東1マス50km、東500km。
<石川>50kmぐらいにすると点字ディスプレイの半分ぐらいは 「むむむ」 ていう。
<スカイナビ>三浦市,東110km 沼津市,東40㎞現在地 新城市,西80㎞ 愛知県
<石川>本当はランドマークの 「ま」 なんですけどもしそこに2つ以上のマークがあった場合は 「む」 を表示するようにしてます。
<スカイナビ>北50km北100km北50km
<石川>だから 「む」 となってれば 2 回以上押す価値があるっていうことになります。
<スカイナビ>北100km北150北200km1マス100km北200km・西9000西1万9490kmバージニア州,北東1万1000㎞アメリカ,北東1バージニア州,ニューポート・ミューズ北東1北300kmエヴンズビル,北東1万1000kmアメリカ,北東1レキシントン,北東アメリカ,北東1万2000㎞ノアノーク,北東1万北400㎞ウイスビル,北東1万1000km
<石川>2万km西へ行ったアメリカでした。はい。こんな感じですね。他にかがでしょうか?せっかくの機会ですので。
<松本>石川先生、そのマスを1マス、1マスのところをこうタッチカーソルを押すと情報がしていくような形。
<石川>情報を読み上げます。
<松本>ってことは例えば自分が今住んでるところとか住み慣れたところでそれを試してみるとより分かり
<石川>位置関係がよくわかると思います。道路も道路名があるところは道路名を読み上げますし、一般道とか県道とかっていう情報だけでもここは大きな道路が走っていて、自分が大体その思っているイメージしている地図と実際の地図っていうか道路だったり 施設の位置って大体違っているもので、私の経験から言うと大抵誤解してますね。なんとなく辻褄合わせて歩いているんですけど、なんだこうだったのかということ多いですね。
<松本>それから先ほどのルートは歩行者モードでのルートのナビの案内だったんでしょうか?
<石川>さっきの歩行者、はい。歩行者モードです。
<松本>今色々なコマンドで操作をしていただいたんですが、もしコマンドをど忘れしたという時でも、メニューから、
<石川>メニューから行っていただければ、はい。できます。それからあの盲ろう者の場合点字マップ上のマっていうとこを押しても通常は音声だけしか出ないんでこれだと盲ろう者がすごくフラストレーションが溜まるので音声だけでなくて点字で表示するっていうふうに機能を選択することができるので表示したら1回消す必要があってそれはファンクション4を押すと消えるっていうふうになってます。ちょっとあのめんどくさいですけど何も表示しないよりはよほどましだと思うので、そういうふうにしてます。
本当はフラッシュメッセージみたいに数秒間表示して消えるっていうのもあるかなとは思うんですけど、読む速度も違うしということもあってエスケープで消していただくっていうことにしています。
<松本>実際歩くときにこのシックスミニを例えば胴向きに持ってても大丈夫なんでしょうか?
<石川>胴向きに持ってても大丈夫です。高額な機械なので車とかバスの移動中なんかに使うのが1番、あの推奨なんですけど。郊外の一般道ですね。車の通りが日中あんまりっていうかほぼほぼないようなところで近所の病院とか床屋さんとか病院とか大体は分かっているんだけどはっきりとここってわかんないと住宅街だと道路も似たような雰囲気だし人 も歩いてないしみたいな時にはシックスミニを持って出かけてもいいのかなというふうに思っています。
<松本>先ほどナビをしてる時はランドマークというかこう色々なお店の名前は言ってなかったように
<石川>自動施設案内っていうのオンにしてなかったので言ったんですけど
<松本>オンにしてたら言ってくれるということですね。わかりました。結構その歩いてどんなお店があるかっていうのを知らずに歩いてたりするともあるのでそれがあるのもああ あるんだといいなと思います。
<石川>日ラの辺りでやってみましょうか。
<松本>はい。
<スカイナビ>仮想モード,歩行者ナビモード全て検索方法ローカルコンボボックスネットワーク(ローカルコンボ検索種別現在地からの範囲 全国から検索検索ワード エクストラ エディットボックス日曜日の日 日 本とハウスカタカナライト 施設リスト日本ハウス情報文化センターを現在位置を日本ライトハウス情報文化センターに設定しました
<石川>今 カレント Cで現在地に設定しまして出発線はSなので、現在地から出発する場合いらないんですが、一応入れました。
<スカイナビ>出発地を日本ライトハウス情報文化センターすべて検索方法ローカルコンボボックス検索種別全国から検索全国から検索現在地からの検索半径9999 検索ワード大阪の駅 大きいの大 中の中 南の南 施設リスト大阪駅中央南口,左後ろ1100mコンポボックス目的地方を閉じるルート検索開始 検索中出発地日本ライト ハウス情報文化セブイレブ大阪肥後橋駅前店後方9m現在地 日本ライトハウス 肥後橋駅20m。
つるまる土佐堀店 左 肥後橋駅 まもなく直進。北方向四橋 肥後橋駅まもなく直進。分岐を通過しました。
つぎは直進。北80m移動速度変更, 3.0m 移動速度変更 移動速度変更,1.0m/S
<石川>早いと案内が間に合わなくて潰されてしまうのでこの辺はちょっと改善の余地があるかもしれないんですけど、今 移動速度秒速1mにしました。 ちょっと遅すぎるかな。
歩く速度にしたらこんなもんかもしれない。
<スカイナビ>まもなく直進。北方向四つ橋筋(主要県道)一般道の十字路(肥後橋北詰)を直信します。
これが 施設自動案内,オフ 施設自動案内,オン分岐を通過しました。次は直信。
北100m先・四つ橋筋(主要県道)中野島通りの十字路()肥後橋駅4左14m
<石川>今肥後橋駅4って言ったのは施設です。道路に本当に近接してる施設だけヒットするようにしているので、近くにはあるものの道路筋からちょっと離れたところは読まないっていう感じで今やってます。
<スカイナビ>中之島郵便局右50m。
<石川>今郵便局
<スカイナビ>中之島地下街前方10m。
<石川>なるほど。今秒速1mなので普通のゆっくり目の歩行速度になってます。
<スカイナビ>三菱UFJ銀行中之島支店右50m
<石川>車の場合もあるので秒速 50mまで設定できてそれは180kmなのでスピード違反になってしまいますけど。これもっと早く行って欲しいと思ったらNというコマンド押すと次の交差点までスキップできます。
<スカイナビ>渡辺橋駅12左渡辺橋駅12左10m
<石川>ちょっとNを押しましょう。
<スカイナビ>渡辺橋駅11m渡辺橋駅7左40m 分岐を通過しました。
つぎは直進。北100m先・ 四つ橋筋( 主要県道)と阪神高速1号環状線都市高速)と一般道の分岐・(渡辺橋北詰) を直進します。
<石川>大阪駅から歩いていらっしゃる方はいないかもしれないんですけど ちょっと非現実的かもしれませんが
<松本>先ほどの自動 施設モードの読み上げのオン・オフのコマンドは何でしょうか?
<石川>はい。3の点です。ちなみに2の点が住所自動案内オンオフで住所が変わったらその読み上げるとあと1がですね。
<スカイナビ>方位自動案内。
<石川>これ方位自動案内 オンで方向が変わった時だけ、方位を読み上げるっていう風になってます。これが 1の点。1の点、2の点、3の点にそれ振ってあります。
<スカイナビ>道路四つ橋筋。
<石川>あと道路自動案内というのもありまして、1の点と2の点を押すと道路名が変わったら読み上げる。
<松本>道路名知りたい時あります。
<石川>ありますよね。ここは道路名
<スカイナビ>まもなく直進。北方向四橋筋(主要県道)と阪神高速1号環状線(都市高速)と一般道の分岐点(渡辺橋北詰)を直進します。渡辺橋北詰交差点付近です。渡辺橋北詰 分岐を通過しました。 つぎは直進。90m先四つ橋筋(主要県道)と一般道
<石川>今Xというコマンド
<スカイナビ>渡辺橋北詰交差点付近です。
<石川>交差点に名前がついてる場合に、通称でもついてる場合にXコマンドを実行していただくと道路名または交差点名を読み上げます。
<松本>うん。石川先生1回Nで1つ進めて
<石川>飛びました
<スカイナビ>1丁目 分岐を通過しました。つぎは直進。北100m先・四つ橋筋(主要)西梅田駅西梅田駅堂島から
<石川>だいぶ近づいてきましたね。Dコマンド。
<スカイナビ>大阪駅中央南口は北方向600m。
<石川>まだ600m。もう1回 N を押します。
<スカイナビ>堂島2丁目大阪駅中央南口は北方向600mファミリーマート分岐を通過しました。サンマルクカフェ
<松本>今イメージがだいぶつきました。
<石川>そうですか。
<松本>実際の日本ライトハウスから西梅田まで。
<石川>はい。もう直線コースですね。
<松本>はい。そこからあと600mがこう なんて言ってますか?北東って言ってますかね?
<石川>ほぼ北で、最後本当に駅のところでちょっと東に入るぐらいでまっすぐほとんど北ですね。
<松本>はい。でも分かりやすいです。今のコマンドをうまくこう自分で必要とするコマンドをパっておくと確かに実際のところで試してみたいです。体験してみたいなと思います。
<石川>是非。はい。
<松本>前北さんとか何か質問ないですか?
<石川>ナビ使ってらっしゃいます。
<前北>ナビですか?スマホのナビはたまに はい。使うことありますけどね。
<石川>アイナビとかですか?
<前北>アイナビとあのブラインドスクエアとか。
<石川>ブラインドスクエア。
<前北>はい。はい。
<石川>白杖歩行は特にそうですけど、 白杖をつきながら歩くっていうことだけでも、精一杯っていうか、全集中して歩かないとすごい危険ですよね。それに他の情報、いろんな情報も入ってきて、必要な 情報なんですけど、どうしても集中力が分散してっていうか、自分が持ってるキャパを超えてしまう部分があるので、そこをどういうふうにして うまくやってくかっていうだから、あしらせなんかも1 つの触覚を使うっていう工夫だと思いますし、なかなかその安全が確保された状況でないところでいろんな不確定要素がある中でさらにそのナビとか使って歩くっていうのもなかなか難易度が高いなあっていうふうには思っています。
<松本>1つ僕自身も普段ナビを使うっていうのが結構安心して使えるところではちょっと使うことはあるのですがむしろ先ほどの前北が言ってたブラインドスクエアとか、あと今回でしたら仮想モードが使えるっていうのは自宅で出かける前に試せるっていう
<石川>ですよね。
<松本>うん。そこが僕の中では1番魅力に感じます。
<石川>どういう書き方すれば良いかちょっと、迷うところなんですけど、初めての場所とか交通量の多い場所ではリスクが大きいことをやっぱり言うべきことなんじゃないかなと思っています。
<松本>仮想モードで事前に見ていると次こっちの方に歩いていくんだったっていう自分の中でイメージを持った上で初めてのところを歩けるので全く知らないところよりはちょっと
<石川>そうですね。
<松本>事前に把握できてるっていうのは違うのでこれが使えるっていうのは大きいと感じます。江島さんいい?
<江島>江島です。点字マップをどう使うのかなって正直思ってたんですけど、実際そのデモンストレーションしていただいてマスの1マスのその距離とか上下左右に動かして東西南北のこの位置関係とかを知ることができるっていうのは結構個人的にはなかなかすごいなと。
<石川>道路がどういう方向に走ってるかっていうセルでもし南北だったら1,2 東西だったら2,5かな1,4かな。
えっと横なんですけど斜めの場合は2,4とか1,5で表現するんですね。
<松本・江島>ああ、なるほど。
<石川>はい。そこの区形の領域を斜めに切ってるということです。で、そうなってると次例えば南北に1個ずらすとその斜めの例えば2,4が今度左に1個ずれるか南にスクロールすると同じ2,4の形状が1個左にずれて表現されるはずなんですよね。てことは元々多行ディスプレイだったらその2,4がずっと斜めにこう走ってるはずでそれそのうちの一部分を切り取ってみてるので下にスクローすると1個ずつセルがの位置がずれていってだんだんとこう2,4のセルが左へ左へと下に南の方にスクールしていくと左へ左へとずれていくとつまり南西の方にずっと走ってる道だっていうことが頭の中で再構成できるんじゃないかっていうふうに考えてるんですけど
<松本>はいすごく脳トレになって。
<石川>それで自分の中で地図を作っていくとはい。あの、あれですよ。さっきの、大阪駅までの道はまっすぐ北に伸びてるんですけど、もうちょっと東の方に行くと新御堂筋とか御堂筋とかもうなんか南北にずっと直線的にこう走ってるんだなっていうことが並行して、で、もしその道幅が広いと今のその、縮尺の幅に収まりきれない幅の道だったりすると南北の道1,2の点のセルが2個横に並ぶんですね。1マスを超えて道幅があると例えば御堂筋とか新御堂筋とか大きい道なんですね、これね。道幅があって何車線かの道でえっと縮尺によっては1マスで収まあまり切らないので2マスにまたがってる場合は1,2の点を両方のセルに表示していてこれは別の道じゃなくてこれ別の道なのかなと思ったらまあタッチカーソルを押していただくと道の名前読み上げてどっちもまあ御堂筋御堂筋っていう風に言えばあこんなに広いのかということも分かったりとかっていう
<松本>ああなるほどだから大きい道名古屋とかの100m道路
<石川>あれだとなんか何マス、3 マスぐらい使うかもしんない。
<松本>その自動車モードと歩行者モードのマップで表示に違いがあるわけではないですか?
<石川>そうですね。歩者歩道モードだと歩道情報使うんですけど、そうでない場合は全部車道情報しかないので右折禁止とか一通とかっていうのは車にとっての話で、一通であろうが歩行者は、歩道を歩く分に一通はないだろうと。右折も まあ、右折はなかなか微妙な問題を含んでいますけれど、最初から右側の歩道歩くと過程すれば、問題ないだろうと。なにぶん車道なんで中央分離帯があるかもしれないし、だからその辺りはやっぱり柔軟な使い方が、求められるかなというふうに思います。初めてのところはやっぱり何と言ってもやっぱり危険でここはこういうところなんだっていう経験値があってやっぱり使う分にはいいと思うんですけど
<松本>実際にスカイナビを購入される方についてはその歩行を実際されるとかいう時の何か同意書のようなものとかを
<石川>いや、前はそういうことやってたんですけど今は同意書は求めてなくて、マニュアルに分かりやすく説明をしてそれを読んでいただくっていう形だよね。深見君。
<深見>はい。そうですね。あとはホームページの方に、使用する時のご注意というページは用意しているので、そちらを参照していただくような形になってます。
<松本>はい。ありがとうございます。
<石川>今度はやっぱりユーザーを対象にしたセミナーも企画したいと思います。
<深見>じゃあその際にはまたご相談させていただきますのでよろしくお願いします。
<松本>はい。楽しみにしておりますのでよろしくお願いします。
<石川>また引き続き諸々よろしくお願いします。
<松本>ありがとうございます。
<深見>お時間になりましたので ありがとうございました。
以上